傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
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dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
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血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
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もういい加減
その他メモ記事
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CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
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※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2012/04/08 (Sun)
HP
まあでもまたまた公開する気がないので内々で放置してます
だって内容のほとんどはこっちにあるのと一緒だし、こっちで書くのが書きやすいからどうせこっちに書いちゃうしねえ…
溜まったら公開にも前向きになってみようかな
チェリーについては練り直してるからすぐ入れ替える…
双子はおいしいが、やっぱりプレイヤーはよしとこう、うん
とりあえず、仁幸
【珍獣の飼い方】 by. [r e w r i t e(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
4.かだっそうにきをつけましょう
(めをはなしてはいけません)
2年になり、夏の大会も全国制覇という形で幕を閉じた。3年が引退したことで部の運営のすべてが2年に任されるようになって、俺も準から正式なレギュラーへと立場を変えた。そうなると部内での立場というのも変わってくるもので、まあ後輩指導なんかは真田が率先してやるもんだから、俺達平のレギュラーは柳から課せられる地獄のようなメニューの消化に日々を費やすことになっている。とはいえ、俺は柳生みたいに1から10まで真面目に部活に参加するってこともなく。今日は気紛れで頭から参加してみたが、それがいつもじゃあない。真田の説教はうるさいが、性分だから仕方がない。部長様は笑って見てるだけだし、口を出さないということは別にいいんだろう。幸村は良くも悪くも実力主義だし、その目から外れないようには俺も心がけているつもりだ。レギュラーの面倒は結局のところ幸村が見ているようなものだし。
と、柳生とのラリーの隙にいつもそこに座って悠然と指示を出している幸村の姿を見ようと目をやって、眇めた。いつものベンチに、その姿がない。参謀は、と柳の方を見れば、今日は幸村がいるはずのベンチに背を向ける形で赤也の相手をしているようだった。気づいていない可能性もあるな。
誰よりも状況の変化に聡い参謀だが、そんな柳に気取らせずに躱すのは幸村の得意とするところだった。基本的には真面目なくせに、あの“神の子”はたまに部活の間でも悪戯心か怠け心か、そういうところに火を点ける。サボりじゃ、と呟くより早く、俺が返球しない所為で止まったラリーに、柳生が声を上げた。
「仁王くん!余所見をしていないで、少しは真面目に」
「幸村がおらん」
「え?幸村くんが?…あ、本当ですね…どこに行かれたんでしょうか?」
不思議そうに首を傾げる柳生は、それでも幸村がサボっているとは思ってはいないのだろう。それを思うと、自分以上にやっぱりアイツの方が詐欺師なんじゃないかと思えて、自然と喉が震える。突然笑い出した俺を奇妙なものでも見るように見返してきた柳生に、転がっていたボールを拾って投げた。
「俺が探してくるっちゅーて参謀に言うといてくれ」
「あっ!ちょっと、仁王君!!そう言ってサボる気ですか!」
「人聞き悪いぜよ、柳生」
まだ言い募ろうとしている柳生にひらひらと手を振って返して、俺はラケットを幸村が居たベンチに預けてコートを出た。向かうのは、裏庭だ。
幸村の世話する花壇は屋上庭園だけにとどまらず、学校のいたるところに植えられている花壇すべてに及ぶ。とはいえ、手抜きのできない性格のせいで、その世話の程度はピンからキリまでだが。自分の責任で世話をする、と決めているのは専ら屋上庭園の花壇と、あとは裏庭の花壇だけだ。他は美化委員の仕事の延長線上と割り切っている。つまるところ、幸村の情が傾いているのはその二か所のみで、今日のような日は決まって裏庭の花壇にいることを俺は知っていた。
「部活サボって逢引とは、妬けるのう」
「……仁王」
この時間帯になると日陰の方が多くなり、秋も近づいたこの頃では少し肌寒い。そんな中に、やはり幸村はいた。自分で咲かせた花を愛おしげに撫でながら。
声を掛けても大して驚く様子も見せず、幸村は静かに俺を振り向いた。その顔は呆れている。が、すぐに可笑しそうに笑った。
「羨ましいだろ?どの子も趣の違う美人で、選び放題だよ」
「俺には色ぐらいしか違いなんてわからん」
「仁王…お前、観察眼はある癖に、興味が無いのはほんっとに覚える気も持たないんだね」
呆れた、と体現してみせる幸村に、こっちも肩をすくめて対応する。花に詳しくなる気も興味を持つ気も今のところは全くないのだから仕方がない。幸村に“なりすます”為には必要になるだろうことだが、今はまだ幸村に“なる”には色々と足りないことは自覚している。
「でも、ということは、俺は多少なり仁王の興味を引けているってことかな?よく分かったね、俺の居場所」
ふふ、といつものように笑う幸村に、なんとなく憮然とする。だが、確かに言われていることを否定はできない。どうかのう、なんてはぐらかしてみても、幸村には筒抜けなのも今さらだ。
俺は面倒になって、花壇の傍に膝をついている幸村の後ろに転がった。日の光はないが、練習後の火照った体に今の涼しさはちょうどいい。
「幸村はいつまでたっても得体が知れんからのぅ、興味が尽きん」
「それは、褒め言葉だと思っておけばいいかい?」
微妙な顔で、幸村は花を愛でるのをやめて俺の隣に腰を下ろした。見上げれば、見下ろす視線と白いタオル。
「汗くらい拭きなよ。風邪引いても知らないよ」
「ピヨッ」
掛けられたタオルで首筋を撫でれば、思ったよりも涼しさが和らいだ。タオルを渡すだけ渡して視線が合わなくなった幸村は、両手を後ろについて顔を逸らし、突き抜けるような青空を見ていた。
「お前さん、ここ最近ようサボるの」
「…全国が終わって、俺も息抜きがしたいだけだよ。それより、お前、サボるつもりで俺を探しにきたんだろ」
「人聞き悪いぜよ。サボっとる部長さんに付き合うとるだけじゃ」
「ふうん」
幸村が話を逸らしたのはなんとなく察した。視線を向ければ細めた目が横目で俺を見て、少しして瞼に隠れた。何が幸村をそうさせるのかは俺にはわからないが、ただ漠然とした凝りが胸に湧いて、俺も瞼を伏せる。軽口をたたくのはそれを忘れるために他ならない。お互いにわかっていて、突っ込んで話したりはしない。それが俺と幸村の距離だ。どうしようもない奴ら同士の。
「それじゃあ、もうしばらく付き合ってよ」
「真田の説教食らうんは嫌じゃけぇ、フォローは頼んだぜよ」
「仕方ないなあ、仁王が反抗期だから話し合ってたんだとでも言っておくよ」
「それ、後で俺だけが怒鳴られるじゃろうが。意地悪じゃ」
「ふふっ!冗談だよ、ま、真田を言いくるめるのくらい、なんとでもなるさ」
それはおまんだけじゃ、とは言わないでおいた。どうせ幸村もそんなことくらはわかっている。
まあいい、今はとりあえず、寝る。さっき幸村から渡されたタオルを勝手に枕代わりに仕立て上げて、幸村に背を向ければ、背後でため息が聞こえた。
「柳生には言ってきたんだろ?」
「プリッ」
「蓮二のことだからここのことはすぐばれるだろうし、まあ、30分くらいは大目に見てくれるよね」
とす、と軽い音と共に、背後に熱。声が少し遠くなったことから、触れているのが背中だとわかった。
「じゃ、仁王、30分後に起こしてね」
「どうかのう…俺も寝るき、おまんが俺を起こしてくれんと困る」
「うーん、起きられたらね」
くすくす笑うたびに、背中から震えが伝わってくる。こういう感じも悪くない。人に触れるのも触れさせるのも、俺はあんまり好きじゃないが、たまにはいいものかもしれない。それは、幸村だからなのかもしれないが。距離を心得ている者同士だから。
部員の中で誰よりも強い癖に誰よりも柔らかな声を聞きながら、瞼を閉じる。運動後のほどよい倦怠感と、日蔭の涼しさ、背後の熱。どれもこれもが眠りを誘う。
「おやすみ、仁王」
「…ん」
30分を大幅に超えて寝過ごした俺達を、噴火寸前の真田が迎えたのはその日の部活の終了間際のことだった。
もちろん、幸村の言葉にくるくると面白いほどに言いくるめられて、結局「今度からは事前に一言伝えてからにしてくれ」という言葉一つで真田が怒りを鎮めざるを得なかったのは、言うまでもない。
(ひとりがにげればもうひとりも、ふたりまとめてだっそうちゅうい)
まあでもまたまた公開する気がないので内々で放置してます
だって内容のほとんどはこっちにあるのと一緒だし、こっちで書くのが書きやすいからどうせこっちに書いちゃうしねえ…
溜まったら公開にも前向きになってみようかな
チェリーについては練り直してるからすぐ入れ替える…
双子はおいしいが、やっぱりプレイヤーはよしとこう、うん
とりあえず、仁幸
【珍獣の飼い方】 by. [r e w r i t e(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
4.かだっそうにきをつけましょう
(めをはなしてはいけません)
2年になり、夏の大会も全国制覇という形で幕を閉じた。3年が引退したことで部の運営のすべてが2年に任されるようになって、俺も準から正式なレギュラーへと立場を変えた。そうなると部内での立場というのも変わってくるもので、まあ後輩指導なんかは真田が率先してやるもんだから、俺達平のレギュラーは柳から課せられる地獄のようなメニューの消化に日々を費やすことになっている。とはいえ、俺は柳生みたいに1から10まで真面目に部活に参加するってこともなく。今日は気紛れで頭から参加してみたが、それがいつもじゃあない。真田の説教はうるさいが、性分だから仕方がない。部長様は笑って見てるだけだし、口を出さないということは別にいいんだろう。幸村は良くも悪くも実力主義だし、その目から外れないようには俺も心がけているつもりだ。レギュラーの面倒は結局のところ幸村が見ているようなものだし。
と、柳生とのラリーの隙にいつもそこに座って悠然と指示を出している幸村の姿を見ようと目をやって、眇めた。いつものベンチに、その姿がない。参謀は、と柳の方を見れば、今日は幸村がいるはずのベンチに背を向ける形で赤也の相手をしているようだった。気づいていない可能性もあるな。
誰よりも状況の変化に聡い参謀だが、そんな柳に気取らせずに躱すのは幸村の得意とするところだった。基本的には真面目なくせに、あの“神の子”はたまに部活の間でも悪戯心か怠け心か、そういうところに火を点ける。サボりじゃ、と呟くより早く、俺が返球しない所為で止まったラリーに、柳生が声を上げた。
「仁王くん!余所見をしていないで、少しは真面目に」
「幸村がおらん」
「え?幸村くんが?…あ、本当ですね…どこに行かれたんでしょうか?」
不思議そうに首を傾げる柳生は、それでも幸村がサボっているとは思ってはいないのだろう。それを思うと、自分以上にやっぱりアイツの方が詐欺師なんじゃないかと思えて、自然と喉が震える。突然笑い出した俺を奇妙なものでも見るように見返してきた柳生に、転がっていたボールを拾って投げた。
「俺が探してくるっちゅーて参謀に言うといてくれ」
「あっ!ちょっと、仁王君!!そう言ってサボる気ですか!」
「人聞き悪いぜよ、柳生」
まだ言い募ろうとしている柳生にひらひらと手を振って返して、俺はラケットを幸村が居たベンチに預けてコートを出た。向かうのは、裏庭だ。
幸村の世話する花壇は屋上庭園だけにとどまらず、学校のいたるところに植えられている花壇すべてに及ぶ。とはいえ、手抜きのできない性格のせいで、その世話の程度はピンからキリまでだが。自分の責任で世話をする、と決めているのは専ら屋上庭園の花壇と、あとは裏庭の花壇だけだ。他は美化委員の仕事の延長線上と割り切っている。つまるところ、幸村の情が傾いているのはその二か所のみで、今日のような日は決まって裏庭の花壇にいることを俺は知っていた。
「部活サボって逢引とは、妬けるのう」
「……仁王」
この時間帯になると日陰の方が多くなり、秋も近づいたこの頃では少し肌寒い。そんな中に、やはり幸村はいた。自分で咲かせた花を愛おしげに撫でながら。
声を掛けても大して驚く様子も見せず、幸村は静かに俺を振り向いた。その顔は呆れている。が、すぐに可笑しそうに笑った。
「羨ましいだろ?どの子も趣の違う美人で、選び放題だよ」
「俺には色ぐらいしか違いなんてわからん」
「仁王…お前、観察眼はある癖に、興味が無いのはほんっとに覚える気も持たないんだね」
呆れた、と体現してみせる幸村に、こっちも肩をすくめて対応する。花に詳しくなる気も興味を持つ気も今のところは全くないのだから仕方がない。幸村に“なりすます”為には必要になるだろうことだが、今はまだ幸村に“なる”には色々と足りないことは自覚している。
「でも、ということは、俺は多少なり仁王の興味を引けているってことかな?よく分かったね、俺の居場所」
ふふ、といつものように笑う幸村に、なんとなく憮然とする。だが、確かに言われていることを否定はできない。どうかのう、なんてはぐらかしてみても、幸村には筒抜けなのも今さらだ。
俺は面倒になって、花壇の傍に膝をついている幸村の後ろに転がった。日の光はないが、練習後の火照った体に今の涼しさはちょうどいい。
「幸村はいつまでたっても得体が知れんからのぅ、興味が尽きん」
「それは、褒め言葉だと思っておけばいいかい?」
微妙な顔で、幸村は花を愛でるのをやめて俺の隣に腰を下ろした。見上げれば、見下ろす視線と白いタオル。
「汗くらい拭きなよ。風邪引いても知らないよ」
「ピヨッ」
掛けられたタオルで首筋を撫でれば、思ったよりも涼しさが和らいだ。タオルを渡すだけ渡して視線が合わなくなった幸村は、両手を後ろについて顔を逸らし、突き抜けるような青空を見ていた。
「お前さん、ここ最近ようサボるの」
「…全国が終わって、俺も息抜きがしたいだけだよ。それより、お前、サボるつもりで俺を探しにきたんだろ」
「人聞き悪いぜよ。サボっとる部長さんに付き合うとるだけじゃ」
「ふうん」
幸村が話を逸らしたのはなんとなく察した。視線を向ければ細めた目が横目で俺を見て、少しして瞼に隠れた。何が幸村をそうさせるのかは俺にはわからないが、ただ漠然とした凝りが胸に湧いて、俺も瞼を伏せる。軽口をたたくのはそれを忘れるために他ならない。お互いにわかっていて、突っ込んで話したりはしない。それが俺と幸村の距離だ。どうしようもない奴ら同士の。
「それじゃあ、もうしばらく付き合ってよ」
「真田の説教食らうんは嫌じゃけぇ、フォローは頼んだぜよ」
「仕方ないなあ、仁王が反抗期だから話し合ってたんだとでも言っておくよ」
「それ、後で俺だけが怒鳴られるじゃろうが。意地悪じゃ」
「ふふっ!冗談だよ、ま、真田を言いくるめるのくらい、なんとでもなるさ」
それはおまんだけじゃ、とは言わないでおいた。どうせ幸村もそんなことくらはわかっている。
まあいい、今はとりあえず、寝る。さっき幸村から渡されたタオルを勝手に枕代わりに仕立て上げて、幸村に背を向ければ、背後でため息が聞こえた。
「柳生には言ってきたんだろ?」
「プリッ」
「蓮二のことだからここのことはすぐばれるだろうし、まあ、30分くらいは大目に見てくれるよね」
とす、と軽い音と共に、背後に熱。声が少し遠くなったことから、触れているのが背中だとわかった。
「じゃ、仁王、30分後に起こしてね」
「どうかのう…俺も寝るき、おまんが俺を起こしてくれんと困る」
「うーん、起きられたらね」
くすくす笑うたびに、背中から震えが伝わってくる。こういう感じも悪くない。人に触れるのも触れさせるのも、俺はあんまり好きじゃないが、たまにはいいものかもしれない。それは、幸村だからなのかもしれないが。距離を心得ている者同士だから。
部員の中で誰よりも強い癖に誰よりも柔らかな声を聞きながら、瞼を閉じる。運動後のほどよい倦怠感と、日蔭の涼しさ、背後の熱。どれもこれもが眠りを誘う。
「おやすみ、仁王」
「…ん」
30分を大幅に超えて寝過ごした俺達を、噴火寸前の真田が迎えたのはその日の部活の終了間際のことだった。
もちろん、幸村の言葉にくるくると面白いほどに言いくるめられて、結局「今度からは事前に一言伝えてからにしてくれ」という言葉一つで真田が怒りを鎮めざるを得なかったのは、言うまでもない。
(ひとりがにげればもうひとりも、ふたりまとめてだっそうちゅうい)
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ABOUT
ジャンル雑多の二次創作小説(&絵)置き場。
BLありNLありdreamありです。
二次創作、やおい、BL、夢小説(男主・女主どちらも有)等をご存じない、または苦手な方にはブラウザバックorクローズ推奨。
「ABOUT」及び左側「傾向」欄に必ず目をお通し下さい。
ここは自己満足サイトです。
出来うる限り閲覧者様の気分を害さないよう気をつけますが、自己責任で閲覧できない方はお戻り下さい。合い言葉は「見なかったことにする」です。
以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
只今の取り扱いジャンルは以下の通りですが、変動したり固定したり落ち着きがないかと。
------------------
・イナズマイレブン
・涼宮ハルヒ(小説跡地のみ)
------------------
・BASARA
・テニス
・OP/W!/HH
・FF7
その他突発的に。
どの作品についても、原作者・会社等とは関係ございません。
完全に個人の非公式なファンサイトです。
また、当ブログにUPされる画像や文章は、著作者に権利があります。
無断転載・複製等は禁止です。
BLありNLありdreamありです。
二次創作、やおい、BL、夢小説(男主・女主どちらも有)等をご存じない、または苦手な方にはブラウザバックorクローズ推奨。
「ABOUT」及び左側「傾向」欄に必ず目をお通し下さい。
ここは自己満足サイトです。
出来うる限り閲覧者様の気分を害さないよう気をつけますが、自己責任で閲覧できない方はお戻り下さい。合い言葉は「見なかったことにする」です。
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