傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2012/04/04 (Wed)
とりあえず申し込んで…面接待ち?
わたしにもよくわからない…どうなるのか…
こりずに新しいやつ
でもきっと続かない
*双子ちゃん主人公
*名保ちゃんと夏帆ちゃんです
*真田の幼なじみです
*この先のことあんまり考えてなす=続かない可能性=ただのネタ出し
「名保!」
「夏帆!」
春にはもう少し遠い冬の終わり目。
同じ顔、同じ声、同じ身長に同じ体重、同じくりくりした瞳の少女がふたり、同時に声を上げて、同じタイミングでお互いに抱き合った。
「「受かってたね!!!」」
季節はまだ冬、双子の姉妹にはほっこりとあたたかな春が満開に咲き誇っていた。
立海大付属中学校。
私立の大学付属校で、中学、高校、大学までのエスカレーター式の、いわゆるマンモス校だ。
もちろん高校から大学への進学には受験が必須だが、中学から高校には受験はなく、中学に入学さえできればそのまま高校へ進むことが約束されている。
とはいえ、他校に比べると立海は文武の両面において優れており、周辺からは難関校としても名高い。
紅槻家の双子は、4月からこの学校に通うことが許された新入生だ。
彼女たちには目的があった。
「テニス部、もう参加してもいいのかな」
「いいんじゃないかな、春休みには通うって、弦くんも言ってたよ」
「だよね、いいよね。弦くんと一緒に行こう」
きゃあきゃあと声を上げる彼女たちは、小学でテニススクールに通い始め、テニスでもっと強くなるために立海大付属中学を受験していた。
立海のテニス部は、男女ともに全国区の力を持つ強豪、名保も夏帆も、入学後の部活動にはやる気持ちを抑えられずにいた。
双子の幼なじみは一歩先に部活動に参加するらしく、こうしてはいられないとやる気にも火がつく。
立海への進学が決まり、春休み中にも関わらず部活動に参加し始めた双子の噂は、入学式も始まる前からという、おそろしく早い時期にはすでに立海中に知れ渡っていた。
「夏帆ー、ぶかつ!」
「待って、名保ー!」
今日も今日とて、双子はきゃあきゃあと声を立てながら連れ立って歩く。
それを見送って、真田弦一郎は小さくため息をついた。
紅槻家の双子と同じ学校に通うようになって7年目、双子のどちらかと同じクラスになるのも7年目。
幼なじみを通り越して腐れ縁になりつつある双子の、寸分の違いもない後ろ姿は、廊下を行く多くの生徒の視線をも引き連れている。
真田は、目を引く双子のことは、それなりに理解しているつもりだ。
双子というだけでなく、その容姿も整っているし、性格はどちらも明るく社交的でほどよく冗談も通じ、真面目な場面ではしっかりと真面目にもなれる。
テニスの腕前もなかなかで、テニスに向かう姿勢も評価できる。
なにより、女子には怖がられやすい真田に臆さず話しかけてきた、数少ない女子でもある。
双子の後姿を見やりながら、真田も部活へと席を立つ。
7年続く縁はこの年頃の一般的な男女にしてみればうっとおしいものに変わりやすいものだが、真田にとってのこの縁はなんともくすぐったくやさしい。
同じ立海に通うことが決まったと報告を受けた日にはらしくなく嬉しく思ったことを真田は忘れていない。
なんだかんだ、手がかかる双子を真田も大切に思っている。
この先、双子がどんな騒ぎを巻き起こそうが、そこだけはずっと変わらない、縁というよりはずっと“絆”と呼ぶにふさわしい関係。
それが真田弦一郎と紅槻名保、夏帆の3人だった。
「夏帆ー、告白されちゃったよ」
「えっ、名保も?あたしもだよー」
ぐったり、と体中で表現し、表情でさえも疲れたような困ったようなうんざりしたようなものを浮かべて、双子は互いに抱きしめあった。
真ん中に真田を挟んで。
「こ、こら!お前たち、抱き着くならお互いだけにしろ!俺を巻き込むな!!」
「えええ…弦くんひどいよー」
「弦くんひどーい。あたしたち傷心なのー」
「「ねー」」
こてり、と合わせた顔が同時に傾く。
力の抜けた身体を引きずるように、いや、実際に真田が腰に巻きつく双子を引きずって、帰路を歩く。
その様の異様さ、可笑しさに、柳と幸村はふふ、と笑った。
テニスではその厳格さと力強さで先輩からもすでに一目も二目も置かれて…というよりは若干距離を置かれている真田が、双子相手では形無しだ。
「幸村くん、柳くん、笑い事じゃないんだよー」
「全然笑えない、ほんとに笑えないー笑うの禁止ー」
「ふふ、だって真田が、さっきまでのギャップで…おかしくって!」
「すまない、悪気はないんだが。弦一郎は双子の前ではまるで父親のようだな」
「何っ!?」
柳の言葉に、今度は双子が噴出した。
ついでに幸村の笑いのツボがここぞとばかりに押し込まれたのも言うまでもない。
「柳くんナイスー!」
「柳くんさすがー!」
声を合わせてきゃらきゃらと笑う双子は、しかし気分が浮上したのか、真田から身体を離して笑う。
面白くないのは真田だが、まるで自分一人がアウェーに取り残されたような気分のままで何を言ったところで、この場の4人の誰にも勝てないことは目に見えていた。
はああ、とため息を吐いて、眉間に深い渓谷を刻めば、ようやく笑いから帰ってきた幸村が口を開いた。
「で、名保ちゃんと夏帆ちゃんはどうして告白されて憂鬱なの?」
普通そういうのは喜ぶべきところでしょ?
問いかけてくる幸村に、ようやく笑いを収めた双子がお互いに顔を合わせて、苦い顔をした。
それはさながら、幸村くんだって告白されても嬉しいなんて思うことほとんどないんじゃないの、と言っているようで、正確に読み取った幸村は、けれどふふ、と笑うだけ。
「だってねえ」
「ねえ」
幸村の様子にこれ以上は無駄とあきらめた双子は、お互いに手をつないで、不機嫌な顔になった。
「あたし、“名保ちゃんが好き”って言われたの」
「あたし、“夏帆ちゃんが好き”って言われたの」
異口同音、まさにその通り。
ぶっすぅ、と効果音でも付きそうなほどの不機嫌な顔で、双子は唇を尖らせてそう言った。
報告を聞いた3人は、なんとも言えずに苦笑した。
真田の眉間には谷が出来っぱなしだ。
「その、告白をしてきた男子には、教室で呼び止められたというわけではないのか?下駄箱に恋文、でも構わないが…」
柳が、軽く首を傾げて双子に問う。
相手を間違うシチュエーションなんてものは滅多にない。
双子であることで名が知られている名保や夏帆に至っては、告白の際に相手を間違わないようにとそれこそ慎重になるものではないのか。
「廊下で呼び止められたの。確認なんてされなかったけど」
「あたしも。でもどうでもよかったみたい」
「…どうでも?どういうことだい?」
今度は幸村がことん、と首を傾げて双子に問う。
柳も幸村も秀麗な顔つきなだけあって、真田はなんだか居心地が悪くなっていた。
女子のようだとは思っていなくとも、“かわいい”感覚がないわけではないだけに、自分が混ざっているのがなんとなく。
「名保でも夏帆でもどっちでもいいんだ、って告白聞きながら思ったよ」
「だって気づかないんだよ?ぜんっぜん。間違って告白してるって思ってもなかったみたい」
双子はモテる。
けれど、付き合ったことはない。
なぜなら、告白してくる誰しもが、名保と夏帆の違いを見分けられないからだ。
真田はぽすん、と二人の頭に手を置いた。
何度となく告白され、落胆して、結局双子は二人でいることを選んできた。
長年を一緒にいる真田も、二人を見分けるのは確かに難しいと思う、それほどによく似ている。
けれど、似てはいても別人、まったく同じ人間など存在しない。
ひとりの人として向き合った時、確かにそれはひどく失礼なことなのだ。
「「しかも好みじゃなかったの」」
「ははっ!それは災難だったね」
はああ、と同時にため息をつく双子に、真田はまた眉間に谷を刻んだ。
まったく、少し真面目に考えてやればすぐにそういうくだらない観点で、と呆れる真田とは対照的に、幸村はあははと軽快に笑った。
「弦くんや幸村くんや柳くんみたいなひとばっかりだったいいのにねえ」
「ねえ。見分けてくれるのが世界に今のところ、両親除いて3人!」
「貴重だな」
「レアものだね」
ふふふ、と笑う友人二人と双子に、真田は複雑になりながらも確かに嬉しさも感じていた。
大切な友人同士が仲良くしていて、しかもそれが、ひどく“特別”に近い関係のように見える、たったそれだけのことが、何故だかひどく心を穏やかにさせた。
色恋のことは真田にはわからないが、双子を見分けることができ、且つこの空気に馴染むような男でなければ、名保も夏帆もやれんなど、まさに父親のようなことを考えて、真田もふ、と笑った。
-------------------------------------------
双子主人公ちゃんたちと立海
お相手は幸村と仁王
ごひいきですね、いつも通り
ただ、うわあいいなあと思いついたものの、考えてるうちに「うーん」となってきたのでネタ出して終わる可能性
ちょっと方向性間違ったからかな、書きながら
わたしにもよくわからない…どうなるのか…
こりずに新しいやつ
でもきっと続かない
*双子ちゃん主人公
*名保ちゃんと夏帆ちゃんです
*真田の幼なじみです
*この先のことあんまり考えてなす=続かない可能性=ただのネタ出し
「名保!」
「夏帆!」
春にはもう少し遠い冬の終わり目。
同じ顔、同じ声、同じ身長に同じ体重、同じくりくりした瞳の少女がふたり、同時に声を上げて、同じタイミングでお互いに抱き合った。
「「受かってたね!!!」」
季節はまだ冬、双子の姉妹にはほっこりとあたたかな春が満開に咲き誇っていた。
立海大付属中学校。
私立の大学付属校で、中学、高校、大学までのエスカレーター式の、いわゆるマンモス校だ。
もちろん高校から大学への進学には受験が必須だが、中学から高校には受験はなく、中学に入学さえできればそのまま高校へ進むことが約束されている。
とはいえ、他校に比べると立海は文武の両面において優れており、周辺からは難関校としても名高い。
紅槻家の双子は、4月からこの学校に通うことが許された新入生だ。
彼女たちには目的があった。
「テニス部、もう参加してもいいのかな」
「いいんじゃないかな、春休みには通うって、弦くんも言ってたよ」
「だよね、いいよね。弦くんと一緒に行こう」
きゃあきゃあと声を上げる彼女たちは、小学でテニススクールに通い始め、テニスでもっと強くなるために立海大付属中学を受験していた。
立海のテニス部は、男女ともに全国区の力を持つ強豪、名保も夏帆も、入学後の部活動にはやる気持ちを抑えられずにいた。
双子の幼なじみは一歩先に部活動に参加するらしく、こうしてはいられないとやる気にも火がつく。
立海への進学が決まり、春休み中にも関わらず部活動に参加し始めた双子の噂は、入学式も始まる前からという、おそろしく早い時期にはすでに立海中に知れ渡っていた。
「夏帆ー、ぶかつ!」
「待って、名保ー!」
今日も今日とて、双子はきゃあきゃあと声を立てながら連れ立って歩く。
それを見送って、真田弦一郎は小さくため息をついた。
紅槻家の双子と同じ学校に通うようになって7年目、双子のどちらかと同じクラスになるのも7年目。
幼なじみを通り越して腐れ縁になりつつある双子の、寸分の違いもない後ろ姿は、廊下を行く多くの生徒の視線をも引き連れている。
真田は、目を引く双子のことは、それなりに理解しているつもりだ。
双子というだけでなく、その容姿も整っているし、性格はどちらも明るく社交的でほどよく冗談も通じ、真面目な場面ではしっかりと真面目にもなれる。
テニスの腕前もなかなかで、テニスに向かう姿勢も評価できる。
なにより、女子には怖がられやすい真田に臆さず話しかけてきた、数少ない女子でもある。
双子の後姿を見やりながら、真田も部活へと席を立つ。
7年続く縁はこの年頃の一般的な男女にしてみればうっとおしいものに変わりやすいものだが、真田にとってのこの縁はなんともくすぐったくやさしい。
同じ立海に通うことが決まったと報告を受けた日にはらしくなく嬉しく思ったことを真田は忘れていない。
なんだかんだ、手がかかる双子を真田も大切に思っている。
この先、双子がどんな騒ぎを巻き起こそうが、そこだけはずっと変わらない、縁というよりはずっと“絆”と呼ぶにふさわしい関係。
それが真田弦一郎と紅槻名保、夏帆の3人だった。
「夏帆ー、告白されちゃったよ」
「えっ、名保も?あたしもだよー」
ぐったり、と体中で表現し、表情でさえも疲れたような困ったようなうんざりしたようなものを浮かべて、双子は互いに抱きしめあった。
真ん中に真田を挟んで。
「こ、こら!お前たち、抱き着くならお互いだけにしろ!俺を巻き込むな!!」
「えええ…弦くんひどいよー」
「弦くんひどーい。あたしたち傷心なのー」
「「ねー」」
こてり、と合わせた顔が同時に傾く。
力の抜けた身体を引きずるように、いや、実際に真田が腰に巻きつく双子を引きずって、帰路を歩く。
その様の異様さ、可笑しさに、柳と幸村はふふ、と笑った。
テニスではその厳格さと力強さで先輩からもすでに一目も二目も置かれて…というよりは若干距離を置かれている真田が、双子相手では形無しだ。
「幸村くん、柳くん、笑い事じゃないんだよー」
「全然笑えない、ほんとに笑えないー笑うの禁止ー」
「ふふ、だって真田が、さっきまでのギャップで…おかしくって!」
「すまない、悪気はないんだが。弦一郎は双子の前ではまるで父親のようだな」
「何っ!?」
柳の言葉に、今度は双子が噴出した。
ついでに幸村の笑いのツボがここぞとばかりに押し込まれたのも言うまでもない。
「柳くんナイスー!」
「柳くんさすがー!」
声を合わせてきゃらきゃらと笑う双子は、しかし気分が浮上したのか、真田から身体を離して笑う。
面白くないのは真田だが、まるで自分一人がアウェーに取り残されたような気分のままで何を言ったところで、この場の4人の誰にも勝てないことは目に見えていた。
はああ、とため息を吐いて、眉間に深い渓谷を刻めば、ようやく笑いから帰ってきた幸村が口を開いた。
「で、名保ちゃんと夏帆ちゃんはどうして告白されて憂鬱なの?」
普通そういうのは喜ぶべきところでしょ?
問いかけてくる幸村に、ようやく笑いを収めた双子がお互いに顔を合わせて、苦い顔をした。
それはさながら、幸村くんだって告白されても嬉しいなんて思うことほとんどないんじゃないの、と言っているようで、正確に読み取った幸村は、けれどふふ、と笑うだけ。
「だってねえ」
「ねえ」
幸村の様子にこれ以上は無駄とあきらめた双子は、お互いに手をつないで、不機嫌な顔になった。
「あたし、“名保ちゃんが好き”って言われたの」
「あたし、“夏帆ちゃんが好き”って言われたの」
異口同音、まさにその通り。
ぶっすぅ、と効果音でも付きそうなほどの不機嫌な顔で、双子は唇を尖らせてそう言った。
報告を聞いた3人は、なんとも言えずに苦笑した。
真田の眉間には谷が出来っぱなしだ。
「その、告白をしてきた男子には、教室で呼び止められたというわけではないのか?下駄箱に恋文、でも構わないが…」
柳が、軽く首を傾げて双子に問う。
相手を間違うシチュエーションなんてものは滅多にない。
双子であることで名が知られている名保や夏帆に至っては、告白の際に相手を間違わないようにとそれこそ慎重になるものではないのか。
「廊下で呼び止められたの。確認なんてされなかったけど」
「あたしも。でもどうでもよかったみたい」
「…どうでも?どういうことだい?」
今度は幸村がことん、と首を傾げて双子に問う。
柳も幸村も秀麗な顔つきなだけあって、真田はなんだか居心地が悪くなっていた。
女子のようだとは思っていなくとも、“かわいい”感覚がないわけではないだけに、自分が混ざっているのがなんとなく。
「名保でも夏帆でもどっちでもいいんだ、って告白聞きながら思ったよ」
「だって気づかないんだよ?ぜんっぜん。間違って告白してるって思ってもなかったみたい」
双子はモテる。
けれど、付き合ったことはない。
なぜなら、告白してくる誰しもが、名保と夏帆の違いを見分けられないからだ。
真田はぽすん、と二人の頭に手を置いた。
何度となく告白され、落胆して、結局双子は二人でいることを選んできた。
長年を一緒にいる真田も、二人を見分けるのは確かに難しいと思う、それほどによく似ている。
けれど、似てはいても別人、まったく同じ人間など存在しない。
ひとりの人として向き合った時、確かにそれはひどく失礼なことなのだ。
「「しかも好みじゃなかったの」」
「ははっ!それは災難だったね」
はああ、と同時にため息をつく双子に、真田はまた眉間に谷を刻んだ。
まったく、少し真面目に考えてやればすぐにそういうくだらない観点で、と呆れる真田とは対照的に、幸村はあははと軽快に笑った。
「弦くんや幸村くんや柳くんみたいなひとばっかりだったいいのにねえ」
「ねえ。見分けてくれるのが世界に今のところ、両親除いて3人!」
「貴重だな」
「レアものだね」
ふふふ、と笑う友人二人と双子に、真田は複雑になりながらも確かに嬉しさも感じていた。
大切な友人同士が仲良くしていて、しかもそれが、ひどく“特別”に近い関係のように見える、たったそれだけのことが、何故だかひどく心を穏やかにさせた。
色恋のことは真田にはわからないが、双子を見分けることができ、且つこの空気に馴染むような男でなければ、名保も夏帆もやれんなど、まさに父親のようなことを考えて、真田もふ、と笑った。
-------------------------------------------
双子主人公ちゃんたちと立海
お相手は幸村と仁王
ごひいきですね、いつも通り
ただ、うわあいいなあと思いついたものの、考えてるうちに「うーん」となってきたのでネタ出して終わる可能性
ちょっと方向性間違ったからかな、書きながら
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ジャンル雑多の二次創作小説(&絵)置き場。
BLありNLありdreamありです。
二次創作、やおい、BL、夢小説(男主・女主どちらも有)等をご存じない、または苦手な方にはブラウザバックorクローズ推奨。
「ABOUT」及び左側「傾向」欄に必ず目をお通し下さい。
ここは自己満足サイトです。
出来うる限り閲覧者様の気分を害さないよう気をつけますが、自己責任で閲覧できない方はお戻り下さい。合い言葉は「見なかったことにする」です。
以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
只今の取り扱いジャンルは以下の通りですが、変動したり固定したり落ち着きがないかと。
------------------
・イナズマイレブン
・涼宮ハルヒ(小説跡地のみ)
------------------
・BASARA
・テニス
・OP/W!/HH
・FF7
その他突発的に。
どの作品についても、原作者・会社等とは関係ございません。
完全に個人の非公式なファンサイトです。
また、当ブログにUPされる画像や文章は、著作者に権利があります。
無断転載・複製等は禁止です。
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