サークルチェックとか久々だ

まわるとこの少なさになんとなく愕然と
いままでのわたしと全然ちがう！
でも買いまわりするんだぜ
姉のおつかいもあるしな、西だけど東に行くんだぜ

ただ、わたしは知っている
テニスはキャラ多すぎて何にハマってもなんとなくマイナーなような気持ちになることを
そのなかでも仁幸とか白幸とかドマイナーなんだってことを
いいんだ、とにかく立海が読めればそれでいいんだよ…
四天わいわい本とかもよみたいけどそこは姉のチェック待ちにしておく
あの子腐女子ってほどじゃないからCPモノだけチェックしとこ



そんで、仁幸仁の珍獣３話目。

*珍獣3話目、にねんせいです











【珍獣の飼い方】　by. [r e w r i t e（ttp://lonelylion.nobody.jp/）]


3.かわったものにきょうみをもちます
（そうごりかいがたいせつです？）






「しゃぼんだま？……仁王？」

それは晴れた日の4限目。
今日はサボりではなくれっきとした自習の時間に―と言っては見ても、教室で自習をしていない時点でサボりなのだけど―いつものように屋上庭園の花の様子を見に来た俺の視界の端を、きらきらと光るものがいくつも流れて行った。
もっと幼い頃に自分もよくそれで遊んだけれど、今この年になってから触れることはめったになくなった、それはシャボン玉だった。
どうして、どこから、と突き詰める前に、なんとなくそれを飛ばしている人物の予測がついて、俺のいるところからでは影になって見えない位置に声を掛けた。

「サボりとは、たるんどる！！」

いつも部活仲間を遠慮なしに怒鳴りつけている真田の真似をしてわざと大声で言ってやれば、びくりと影が揺れた気がした。
それが可笑しくて顔を緩めたと同時に、影から仁王が拗ねたような表情で出てきた。

「真田のモノマネとは…幸村もやるのう…」
「気づいてた癖にびびるなんて、まだまだ修行が足りないんじゃないか？ご希望とあらば真田を貸してあげるよ」
「全力で遠慮するナリ」

本気で嫌そうに言うのがおかしくて、俺は今度は声に出して笑った。
真田は真面目でしっかり者で頼れる男だけれど、ちょっと他人にも自分にも厳しすぎて人に苦手に思われやすい。
それを自分でも気づいていて、しかもちょっと気にしているんだから、みんなももうちょっと真田の鉄拳を喜んでくれれば何か変わるかもしれないのにな。

「なら、幸村が率先してそれをやればいいんじゃ」
「嫌だよ。俺は絶対に真田の鉄拳は受けないよ。俺は“たるんだり”しないからね」
「…真田は幸村に甘すぎるんじゃ。そんで、俺らに厳しすぎる。おまんに向ける気遣いを少しばかりこっちに回して欲しいもんじゃ」
「あれが真田の愛なんだから仕方ないさ」

愛、と言ってやればまた露骨に嫌そうな顔をする。
詐欺師がそんなに露骨に感情を表すなんて、とも思うけど、俺だって今は人のことを言えないくらい期待を体現した“神の子”の顔を捨てているのだからお相子か。

「ところで、どうしたのそれ」

言って、仁王の手元を指させば吹き出し口からぽとりと石鹸水がコンクリートに染みを作った。
俺の促しに手を挙げた仁王はそのまま、逆の手で持っていた石鹸水に吹き出し口を浸して、息を吹き込んだ。
きらきら。
ぶわ、と小さな泡が太陽の光に七色に輝きながら空に昇っていく。
目を奪われるようなきれいな光景に、俺は年甲斐もなく仁王にもっと、とせがんだ。
今度はゆっくりと、ひとつのシャボンにたっぷりと呼気を含めていく。
大きくなったシャボン玉は、さっきの小さいものよりもゆっくりと吹き出し口を離れて、空へ昇る。

「たまにはええじゃろ？」
「確かにね」

中学生にもなってシャボン玉を吹こうと思うのも、実際それで遊んで許されるのも、仁王だから、って気はするけど。

「ほんと、仁王はよくわからないものに興味を示すよね。シャボン玉はいいけど、あのマトリョシカみたいな箱はなんのために持ってるんだ？」
「それは秘密じゃ」

言葉と同時にやけに蠱惑的に微笑む仁王にあんまりいい気がしなくて、追及するのをやめた。
この間真田が抜き打ちで荷物検査をしたときに見たものだったけど、多分きっと仁王だって何かに使うためとわざわざ持ってるわけじゃないような気がするし、聞いても無駄だ。
聞いたところで素直に教えてくれるとも思っていないし。

「いいけどさ」
「幸村も変わったモンに興味持っとるじゃろ？お互いさまじゃ」
「変わったもの？…あったっけ…？」

指摘されて思い返しても、特に何も引っかからずに首を傾げる。
でもこの感じには覚えがある。
柳がたびたび俺に言う、「お前は変わったものに興味を示すな」という言葉とおんなじだ。
それを言われるときは大抵――、と、ここで思い至った。

「ああ、あの新入部員のこと？まあ確かに毛色が違うよね」
「毛色が違うどころじゃないぜよ…おまんらに喧嘩吹っかけたらしいの」
「うんうん。そっか、仁王いなかったっけ」

つい先日のことを思い返す。
今年も新入部員の入ってくる季節になって、さて今年は何人残るかな、と思っていたときだ。
俺と真田と柳を指さして、「お前らを倒して俺がナンバーワンになってやる！」と豪語しながら切原赤也が入ってきたのは。
そういえばあの日は柳生は生徒会だったし仁王はまたふらりと部活をサボっていていなかった気がする。

「迷子に道を教えとったんじゃ、サボりじゃないぜよ」
「それ、切原のことだろ？まったく、その後も戻らなかったんだからサボりだろ。そんなんじゃいつまでたってもレギュラーの座は遠いぞ、仁王」
「…プリッ」

いつもの口癖で誤魔化して、仁王は再びシャボン玉を空に浮かべた。
それをいたずらに手で消してやれば、拗ねた表情で俺を軽く睨む。

「ひどいの」
「儚いからこそ美しい、って言うだろ？」

ニヤリ、と笑えば、ふと表情を消して仁王は沈黙した。
なんだろう、と思って見つめていれば、しばらくして口を開く。

「俺はどっちかといえば、泥臭く執着に塗れた意地汚さの方が好きじゃな」

儚いのも脆いのもようない、そう言って、ニイ、と笑う。
これではすぐ壊れてしまうおもちゃに腹を立てる子どもと一緒じゃないのか、とあきれたが、仁王の言うこともわかる。
俺はどっちかといえば逆で、一瞬の儚さをいとしく思うけれど、だからといって意地汚いほどの執着や執念を醜いとは思わない。
特にテニスにおいて後者は力だ。
そういえば切原は、新しく入った後輩は、まさにそういうタイプだったなと思う。

「変わったものに興味を持つのは、お互いさま、かな」
「ピヨッ」

ふふ、と口から洩れた笑いと輝くシャボン玉が4限終了のチャイムと一緒に空に飛んだ。







（かわりものどうし、おなじものにきょうみをもつのもしぜんなことです）





C








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なんだかまとめ切れてない感じ
幸村のをねじ込んだ感があるからだよなあううう