傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2012/04/04 (Wed)
面接あるんかーと思うと胃が痛みます
というか、ど、どういう感じなんやろか…
一般のとちっと違うのわかってるから、もしかして明日電話来て「今日今から面接来れる?」とかありえそうでマジ寝るの恐い
寝なかったら余計つらいんで寝るけどもねえ
ほんとはやぎゅの短編とか書きたかったけど、短編は長編書きだすよりずっと衝動的なので、ちょっとむずかしい…
いいネタが浮かべばね、うん
姉貴のお友達さんが、譲った音源のお礼に幸村くん描いてくれるかも!うれしい!!
自分でも描こうかなあと思うときもあるけど、鉛筆もペンタブも持たんなあ…文章書いてるわ…
夕暮も怪談もルーズリーフに書いてはあるんだけど打ち直すのが面倒という怠け具合…
さて、続きは今度は連載のテニスです、10わめ!
*テニス連載続き
*認識のズレ
紅槻名保は、中学女子テニス界最強のプレイヤー。
オサムちゃんからの話と小春が集めた情報、そして自分自身が体験したその“実力”で、納得していた。
納得していたはずだった。
けれど俺は、彼女のことを、彼女のテニスのことを、まだひとつもわかってなんかいないのだと、目の前でプレイする紅槻さんを見て突きつけられたような気持になった。
圧倒的。
紅槻さんのプレイはまさにその一言に集約される。
サービスゲームではサービスエースを連発し、相手に返球さえさせない。
相手のサービスゲームではすべてリターンエースを決めてラリーを続けさせたりしなかった。
たったの10分少々で決着のついた試合、呆然としているのはほぼ全員だった。
その中でただ紅槻さんだけが、何事もなかったかのようにラケットを手に佇む。
倒れこむ相手と、立ったままそちらを見ようともしない紅槻さん、敗者と、勝者。
その絶対的な現実を突きつけるように、紅槻さんは――女子テニス界の女王は、コートを後にした。
そうして、地区大会が終わった。
俺ら四天宝寺中テニス部も、紅槻さんも、結果は優勝と全国大会に向けての第一歩としてはこれ以上ないほどの滑り出しだった。
ただ、俺の中に、言葉にはできない何かを残して。
*
地区大会以来、無意味な嫌がらせは格段に減った。
全くなくならなかったのは呆れるところだけどまあ仕方がないというか。
とにかくは、テニスコートに居てもあまりギラギラと睨まれなくなったのはいいこと、だと思っておこうと思う。
視線には慣れているつもりだけど、さすがに全く気にならない、と言い切れるほど弱い視線じゃなかったし。
さて、次は県大会…こっちは府大会?だ。
まあその前に、期末テストとかあるんだけどね。
「うわ、嫌なこと思い出さすなや、紅槻…」
「現実はちゃんと見なきゃいけないと思うのよ、忍足君」
そういう会話をした翌日から、中間テストのときに集まったメンバーに財前君を加えて、6人でぴったり図書室の机を占領し始めた。
もちろん、図書室には他にも机があるし、他の生徒が使うことも考えているから無駄話はしない。
というか、白石君がいて無駄話とかそもそもできない。
白石君と共有する時間が増えてきて感じたのは、彼はとっても無駄がキライだということだ。
というか、無駄見つけが趣味みたいな。
まあとにかく、二度目の定期テストに向けて、あたしを含め、テニス部の面々は今日も勉学に勤しんでいるわけだ。
中間テストの結果でぶっちぎり1位の秀才小春ちゃんがいるんだからほんと、数学に関しては特にお世話になってる。
「中間といえば」
「うん?」
「やっぱり忍足君、やればできる子なんだね、30番以内入るとは」
「おま…どこまで俺をアホやと思てんねんな…」
「いや…赤点一個くらいはあんのかと…」
正直にぺろっと喋ると、忍足君はとっても不機嫌な顔で「そこまでアホちゃうわアホ!!」と叫んで財前君に蹴りを入れられていた。
ここは図書室、静かにしましょう。
「でも実際。文武両道って言っても両立できない人なんて山ほどいると思うけどさー、テニス部って優秀だね」
「先輩も上位やったんすか?」
もそもそと英語のワークを解いている財前君が顔を上げてあたしを見た。
ちなみに席順はあたしの横に忍足君、一氏君、前に財前くん、その横に白石君、小春ちゃん、で座っている。
財前君はどうやら部活動が休みになるこの一週間に集中してカウンター係を務めることで平日の担当分を減らしてもらっているらしく、今回もカウンターの様子を見つつの勉強になるため、あたしは逆にカウンターに背を向けるかたちだ。
いや、でも本当、財前君は口では生意気なことも言うけど、真面目で一生懸命でテニス好きな子なんだなあと思わせられた。
後輩かわいいよ、とあとで精市にメールしておこう。
「紅槻さん、10番やったもんな」
「白石君にも小春ちゃんにも及ばないけどね」
「なんか、意外っすわ。テニスばっかで勉強でけへんもんやとばっかり」
前言撤回、なんて生意気!
ほんとにもう、なんというか、あたしの印象はまるっとテニス馬鹿で固定されているってことなのか。
しかも間違ってるとも言えないところが悲しすぎる。
「あのねえ、財前君。四天宝寺中は公立だから、校区内なら受験必要ないでしょ?でも立海は私立だから入るのに受験も要るし、テストはここの倍くらいあったよ…」
「げ、倍!?」
「うん。ほら、定期テスト無い月あるじゃん。そういうときに実力テストすんの。しかも赤点取ったら問答無用で部活禁止。そりゃもう勉強するしかないって」
「…結局テニスなんすね」
呆れたような財前君の声に、むっとしてデコピンでもしてやろうかと手を伸ばしたのに、あっさりと避けられた。
「そら確かに頭もよーなりそうやわ」
感心したように、白石君が言う。
それを聞いて、うん、でもそれだけじゃないんだよなあ、と弦一郎の顔を思い出す。
立海のシステム云々よりも、こっちの方がよほど堪えてたよ、あたしは。
「個人的なスパルタ教師…生徒だけど…がいたせ…おかげでもあるんだけどね…」
「せい、て」
「言ってないじゃん!」
「言うたようなもんや」
しし、と歯を見せて、してやったりとばかりに忍足君が笑った。
でも、だって仕方がない。
本気で竹刀くらい持ち出してきそうな弦一郎相手に、部停止の間はずっと勉強を強いられていたのだから。
でもまあ、ほんと、そのおかげで勉強する習慣が身に付いたわけだけど。
理科の問題集を埋めつつ、立海を思う。
そういえばゴールデンウィークは結局部活動に明け暮れて古巣訪問しなかったし、夏休みぐらい一度向こうに行きたいけど…。
そうでなくても精市たちには全国大会で会えると思えば余計な考えかもしれない。
でも大会抜きで、精市とも弦一郎とも蓮二とも…そういえば精市のご自慢の生意気後輩君とも試合がしたい。
試合、テニスの、ああーテニス、したくなってきた。
うず、としたのがばれたのか、白石君の声があたしの思考にストップをかけた。
「紅槻さん、集中切れとるで。どうせテニスしたいとか思てたんやろ」
「なっ…なんでわかるの白石君エスパーか」
「んなわけないやろ…紅槻さんがわかりやすすぎるんや」
呆れた口調にちょっとだけショックを受けた。
あたしほんとに解りやすいのか、そんなに。
前にも言われたけど、なんかそこまでだとショックだ…
「テニスと言えば…先輩、公式試合になると性格変わるんすね」
ぽそり、と財前君が、顔をワークに向けたままそうつぶやいた。
え、と思って顔を上げたのはあたしだけではないらしく、忍足君も白石君も財前君を見ていた。
「せや、な…」
「おーおー、俺もそれ思とってん。なんちゅーか、容赦ないっちゅーか、あらゆる意味で隙がないっちゅーか…」
ぱち、と瞬きする。
性格が変わる、のか。
言われたことはない、と思う、うん、はじめて言われた。
「そ、かな?」
「俺らとやってるときはもーちょいこう…なあ?」
「そこで振るんかい。…でもまあ、せやね。なんや、普段の紅槻さん見とったら、あのスコアがちょっと意外な感じした、ゆーんかな」
「先輩、俺らと試合しても笑てるやないですか。公式試合やとやっぱり、違うもんすかね」
ふんわりとした2年生ズの後を追った後輩の言葉が、ストッと直球で当たってきた。
ああ、ええと、そういうことか。
先週の地区大会、相手をゼロスコアでストレート勝ちした試合を思い出した。
「だって、公式戦は勝たなきゃいけない試合だし。手加減なんて失礼じゃない。もちろん部活で手を抜いてるわけでも手加減してるわけでもないけど…」
*
その言葉を聞いた時、それを言った紅槻さんの態度を見た時、俺は気づかされた。
紅槻さんの中で、公式試合と部活は同じであってまったく同じではないということに。
彼女は、真実の意味で、試合に勝利しか求めてはいないということに。
楽しむテニスをできる癖に、試合を楽しもうとは少しも思っていないことに。
だから、あれほどまでに徹底した、圧倒的なテニスを、試合を、することができるのだと。
それが、王者、そして、立海のテニスということなのだろうか。
それも少し、違うような気がするのは、ただの勘でしかないけれど。
脳裏に過ぎるのは、地区大会決勝戦、優勝が決まった瞬間の彼女の顔だ。
無感動、と、一言で表せるような表情。
勝つことが当然とばかりで、それ以外には何も感じていなさそうな、普段の女王然とした表情のはずなのに、ひどく冷たく映った。
初めて試合をしたとき、紅槻さんは楽しそうだった。
俺とのテニスを楽しんでいてくれた。
けれど多分、あれは“本気”なんかじゃなかったんだろうということは、俺にはもうわかっていた。
財前もきっと、気づいている(きっと、じゃないな、財前の時の方が顕著だったし)。
紅槻さんが俺らと同じジャージを着るようになって、一段と“仲間”らしくなってきたと思っていた。
けど、あの試合を見てしまったら、彼女がどこか、遠いところにまだいるみたいで、妙に胸がざわついた。
そうだ、わかっている。
紅槻さんはまだ、立海大付属中の女王のままなのだ。
四天宝寺テニス部のジャージを着てはいても、俺達と一緒になってテニスをしていても、それでも、立っている場所が違う。
紅槻さんがエゴイストな面を持っているのは察していた。
だからこそのあの女王然とした立ち居振る舞いなのだと理解もしている。
それが彼女なんだと、わかってはいる、それでも、だからこそ。
紅槻さんは自分の懐に入れたものしか愛さないし、懐に入れたものならばどこにいたってどんなになったって愛し続けるんだろう。
そして、今、彼女の中のそのポジションに、四天宝寺テニス部は誰一人として入ってはいない。
そこに占められているのはたった3か月を共にした俺らよりもずっと長く、時間も意識も共有してきた、立海のテニス部で、それしかないのだ。
オサムちゃんが言っていた“仲間”という言葉が、今さらになって遠く、高く、デカいものに思えてならなかった。
俺らはとっくの昔に紅槻さんを仲間だと、そのつもりでいるのに、と。
再び理科の問題を解き始めた紅槻さんを見て、でも俺はまだ、唇を噛むしかできずにいた。
C
---------------------------------------------------------
この展開をこの時期に持ってくる予定では…
いや、でもいい時期といえばいいのか…
1年目の全国大会までのテーマは、立海の女王、と、四天宝寺の紅槻名保、です
四天宝寺に居てもまだまだ精神は立海基準だし立海しか見てない主人公ちゃんと、そんな主人公ちゃんの女王の姿に憧れて期待している四天宝寺テニス部と、主人公という個人について
あたしのなかでまだハッキリしてないのに、文章中でハッキリ書けるわけがないというね
精進精進
というか、ど、どういう感じなんやろか…
一般のとちっと違うのわかってるから、もしかして明日電話来て「今日今から面接来れる?」とかありえそうでマジ寝るの恐い
寝なかったら余計つらいんで寝るけどもねえ
ほんとはやぎゅの短編とか書きたかったけど、短編は長編書きだすよりずっと衝動的なので、ちょっとむずかしい…
いいネタが浮かべばね、うん
姉貴のお友達さんが、譲った音源のお礼に幸村くん描いてくれるかも!うれしい!!
自分でも描こうかなあと思うときもあるけど、鉛筆もペンタブも持たんなあ…文章書いてるわ…
夕暮も怪談もルーズリーフに書いてはあるんだけど打ち直すのが面倒という怠け具合…
さて、続きは今度は連載のテニスです、10わめ!
*テニス連載続き
*認識のズレ
紅槻名保は、中学女子テニス界最強のプレイヤー。
オサムちゃんからの話と小春が集めた情報、そして自分自身が体験したその“実力”で、納得していた。
納得していたはずだった。
けれど俺は、彼女のことを、彼女のテニスのことを、まだひとつもわかってなんかいないのだと、目の前でプレイする紅槻さんを見て突きつけられたような気持になった。
圧倒的。
紅槻さんのプレイはまさにその一言に集約される。
サービスゲームではサービスエースを連発し、相手に返球さえさせない。
相手のサービスゲームではすべてリターンエースを決めてラリーを続けさせたりしなかった。
たったの10分少々で決着のついた試合、呆然としているのはほぼ全員だった。
その中でただ紅槻さんだけが、何事もなかったかのようにラケットを手に佇む。
倒れこむ相手と、立ったままそちらを見ようともしない紅槻さん、敗者と、勝者。
その絶対的な現実を突きつけるように、紅槻さんは――女子テニス界の女王は、コートを後にした。
そうして、地区大会が終わった。
俺ら四天宝寺中テニス部も、紅槻さんも、結果は優勝と全国大会に向けての第一歩としてはこれ以上ないほどの滑り出しだった。
ただ、俺の中に、言葉にはできない何かを残して。
*
地区大会以来、無意味な嫌がらせは格段に減った。
全くなくならなかったのは呆れるところだけどまあ仕方がないというか。
とにかくは、テニスコートに居てもあまりギラギラと睨まれなくなったのはいいこと、だと思っておこうと思う。
視線には慣れているつもりだけど、さすがに全く気にならない、と言い切れるほど弱い視線じゃなかったし。
さて、次は県大会…こっちは府大会?だ。
まあその前に、期末テストとかあるんだけどね。
「うわ、嫌なこと思い出さすなや、紅槻…」
「現実はちゃんと見なきゃいけないと思うのよ、忍足君」
そういう会話をした翌日から、中間テストのときに集まったメンバーに財前君を加えて、6人でぴったり図書室の机を占領し始めた。
もちろん、図書室には他にも机があるし、他の生徒が使うことも考えているから無駄話はしない。
というか、白石君がいて無駄話とかそもそもできない。
白石君と共有する時間が増えてきて感じたのは、彼はとっても無駄がキライだということだ。
というか、無駄見つけが趣味みたいな。
まあとにかく、二度目の定期テストに向けて、あたしを含め、テニス部の面々は今日も勉学に勤しんでいるわけだ。
中間テストの結果でぶっちぎり1位の秀才小春ちゃんがいるんだからほんと、数学に関しては特にお世話になってる。
「中間といえば」
「うん?」
「やっぱり忍足君、やればできる子なんだね、30番以内入るとは」
「おま…どこまで俺をアホやと思てんねんな…」
「いや…赤点一個くらいはあんのかと…」
正直にぺろっと喋ると、忍足君はとっても不機嫌な顔で「そこまでアホちゃうわアホ!!」と叫んで財前君に蹴りを入れられていた。
ここは図書室、静かにしましょう。
「でも実際。文武両道って言っても両立できない人なんて山ほどいると思うけどさー、テニス部って優秀だね」
「先輩も上位やったんすか?」
もそもそと英語のワークを解いている財前君が顔を上げてあたしを見た。
ちなみに席順はあたしの横に忍足君、一氏君、前に財前くん、その横に白石君、小春ちゃん、で座っている。
財前君はどうやら部活動が休みになるこの一週間に集中してカウンター係を務めることで平日の担当分を減らしてもらっているらしく、今回もカウンターの様子を見つつの勉強になるため、あたしは逆にカウンターに背を向けるかたちだ。
いや、でも本当、財前君は口では生意気なことも言うけど、真面目で一生懸命でテニス好きな子なんだなあと思わせられた。
後輩かわいいよ、とあとで精市にメールしておこう。
「紅槻さん、10番やったもんな」
「白石君にも小春ちゃんにも及ばないけどね」
「なんか、意外っすわ。テニスばっかで勉強でけへんもんやとばっかり」
前言撤回、なんて生意気!
ほんとにもう、なんというか、あたしの印象はまるっとテニス馬鹿で固定されているってことなのか。
しかも間違ってるとも言えないところが悲しすぎる。
「あのねえ、財前君。四天宝寺中は公立だから、校区内なら受験必要ないでしょ?でも立海は私立だから入るのに受験も要るし、テストはここの倍くらいあったよ…」
「げ、倍!?」
「うん。ほら、定期テスト無い月あるじゃん。そういうときに実力テストすんの。しかも赤点取ったら問答無用で部活禁止。そりゃもう勉強するしかないって」
「…結局テニスなんすね」
呆れたような財前君の声に、むっとしてデコピンでもしてやろうかと手を伸ばしたのに、あっさりと避けられた。
「そら確かに頭もよーなりそうやわ」
感心したように、白石君が言う。
それを聞いて、うん、でもそれだけじゃないんだよなあ、と弦一郎の顔を思い出す。
立海のシステム云々よりも、こっちの方がよほど堪えてたよ、あたしは。
「個人的なスパルタ教師…生徒だけど…がいたせ…おかげでもあるんだけどね…」
「せい、て」
「言ってないじゃん!」
「言うたようなもんや」
しし、と歯を見せて、してやったりとばかりに忍足君が笑った。
でも、だって仕方がない。
本気で竹刀くらい持ち出してきそうな弦一郎相手に、部停止の間はずっと勉強を強いられていたのだから。
でもまあ、ほんと、そのおかげで勉強する習慣が身に付いたわけだけど。
理科の問題集を埋めつつ、立海を思う。
そういえばゴールデンウィークは結局部活動に明け暮れて古巣訪問しなかったし、夏休みぐらい一度向こうに行きたいけど…。
そうでなくても精市たちには全国大会で会えると思えば余計な考えかもしれない。
でも大会抜きで、精市とも弦一郎とも蓮二とも…そういえば精市のご自慢の生意気後輩君とも試合がしたい。
試合、テニスの、ああーテニス、したくなってきた。
うず、としたのがばれたのか、白石君の声があたしの思考にストップをかけた。
「紅槻さん、集中切れとるで。どうせテニスしたいとか思てたんやろ」
「なっ…なんでわかるの白石君エスパーか」
「んなわけないやろ…紅槻さんがわかりやすすぎるんや」
呆れた口調にちょっとだけショックを受けた。
あたしほんとに解りやすいのか、そんなに。
前にも言われたけど、なんかそこまでだとショックだ…
「テニスと言えば…先輩、公式試合になると性格変わるんすね」
ぽそり、と財前君が、顔をワークに向けたままそうつぶやいた。
え、と思って顔を上げたのはあたしだけではないらしく、忍足君も白石君も財前君を見ていた。
「せや、な…」
「おーおー、俺もそれ思とってん。なんちゅーか、容赦ないっちゅーか、あらゆる意味で隙がないっちゅーか…」
ぱち、と瞬きする。
性格が変わる、のか。
言われたことはない、と思う、うん、はじめて言われた。
「そ、かな?」
「俺らとやってるときはもーちょいこう…なあ?」
「そこで振るんかい。…でもまあ、せやね。なんや、普段の紅槻さん見とったら、あのスコアがちょっと意外な感じした、ゆーんかな」
「先輩、俺らと試合しても笑てるやないですか。公式試合やとやっぱり、違うもんすかね」
ふんわりとした2年生ズの後を追った後輩の言葉が、ストッと直球で当たってきた。
ああ、ええと、そういうことか。
先週の地区大会、相手をゼロスコアでストレート勝ちした試合を思い出した。
「だって、公式戦は勝たなきゃいけない試合だし。手加減なんて失礼じゃない。もちろん部活で手を抜いてるわけでも手加減してるわけでもないけど…」
*
その言葉を聞いた時、それを言った紅槻さんの態度を見た時、俺は気づかされた。
紅槻さんの中で、公式試合と部活は同じであってまったく同じではないということに。
彼女は、真実の意味で、試合に勝利しか求めてはいないということに。
楽しむテニスをできる癖に、試合を楽しもうとは少しも思っていないことに。
だから、あれほどまでに徹底した、圧倒的なテニスを、試合を、することができるのだと。
それが、王者、そして、立海のテニスということなのだろうか。
それも少し、違うような気がするのは、ただの勘でしかないけれど。
脳裏に過ぎるのは、地区大会決勝戦、優勝が決まった瞬間の彼女の顔だ。
無感動、と、一言で表せるような表情。
勝つことが当然とばかりで、それ以外には何も感じていなさそうな、普段の女王然とした表情のはずなのに、ひどく冷たく映った。
初めて試合をしたとき、紅槻さんは楽しそうだった。
俺とのテニスを楽しんでいてくれた。
けれど多分、あれは“本気”なんかじゃなかったんだろうということは、俺にはもうわかっていた。
財前もきっと、気づいている(きっと、じゃないな、財前の時の方が顕著だったし)。
紅槻さんが俺らと同じジャージを着るようになって、一段と“仲間”らしくなってきたと思っていた。
けど、あの試合を見てしまったら、彼女がどこか、遠いところにまだいるみたいで、妙に胸がざわついた。
そうだ、わかっている。
紅槻さんはまだ、立海大付属中の女王のままなのだ。
四天宝寺テニス部のジャージを着てはいても、俺達と一緒になってテニスをしていても、それでも、立っている場所が違う。
紅槻さんがエゴイストな面を持っているのは察していた。
だからこそのあの女王然とした立ち居振る舞いなのだと理解もしている。
それが彼女なんだと、わかってはいる、それでも、だからこそ。
紅槻さんは自分の懐に入れたものしか愛さないし、懐に入れたものならばどこにいたってどんなになったって愛し続けるんだろう。
そして、今、彼女の中のそのポジションに、四天宝寺テニス部は誰一人として入ってはいない。
そこに占められているのはたった3か月を共にした俺らよりもずっと長く、時間も意識も共有してきた、立海のテニス部で、それしかないのだ。
オサムちゃんが言っていた“仲間”という言葉が、今さらになって遠く、高く、デカいものに思えてならなかった。
俺らはとっくの昔に紅槻さんを仲間だと、そのつもりでいるのに、と。
再び理科の問題を解き始めた紅槻さんを見て、でも俺はまだ、唇を噛むしかできずにいた。
C
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この展開をこの時期に持ってくる予定では…
いや、でもいい時期といえばいいのか…
1年目の全国大会までのテーマは、立海の女王、と、四天宝寺の紅槻名保、です
四天宝寺に居てもまだまだ精神は立海基準だし立海しか見てない主人公ちゃんと、そんな主人公ちゃんの女王の姿に憧れて期待している四天宝寺テニス部と、主人公という個人について
あたしのなかでまだハッキリしてないのに、文章中でハッキリ書けるわけがないというね
精進精進
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以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
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