傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
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dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
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血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
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その他メモ記事
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CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
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※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2012/02/21 (Tue)
メントスがオランダ産だと初めてしった!
あめーじんぐ!
美味いよな、メントス。
幸村くんの歌と白石君の歌を聴くといやされる
仁王くんの歌聞くと元気でる
その程度にはテニス色に染まってます。まる
続きはテニスの短編
あめーじんぐ!
美味いよな、メントス。
幸村くんの歌と白石君の歌を聴くといやされる
仁王くんの歌聞くと元気でる
その程度にはテニス色に染まってます。まる
続きはテニスの短編
*テニス幸村夢
*ヒロインの性格が最初と最後じゃ違う気しかしない
*幸村君は普通の中学生なので余裕とかありませんぐらぐらしてます
「恋愛にはテクニックが必要なわけだ」
2限と3限のわずかな休み時間。
俺は次の授業のノートや教科書を用意しようと机に手を突っ込んだまま、隣の席へと目を向けた。
つまらなそうに携帯を堂々といじっている女生徒が、今度は「ふーん」と呟く。
一瞬聞き間違いかな、と思ったけれど、やっぱりさっきの呟きは彼女のものらしい。
「紅槻さんもそういうことに興味あったんだ」
「ちょっと聞き捨てならないな、幸村君。まあ興味はさしてないんだけども」
携帯の画面から俺へと視線をスライドさせて、ちょっと眉を寄せた紅槻さんは、それでも興味なさそうな瞳をして呟いた。
それに軽く笑ってから、俺は突っ込んでいた手に教科書とノートを掴んで引き出してそれを机に置いた。
そうして改めて彼女の方へ軽く身体を向けると、彼女も俺と話す気でいてくれたようで頬杖をつきながらも俺のその一連の行動を眺めていた。
見られているなあと意識すれば、少し拍動が早くなる。
「幸村君くらいモテてたら、テクニックとか関係ない気がする」
「そうかな?」
「うん。さっきの、教科書取り出す程度のことでさえなんか、テクニックっぽく見えるよ」
「ええっ」
熱のない紅槻さんの言葉はでも、俺の動きを見て、少しでも“そういう意味”で感じ取ってくれる可能性を示してくれているようで、少し嬉しかった。
こんなの、よく言われる言葉のひとつと変わらないのに、紅槻さんの口から出たのだと思えば全然別物のように聞こえて、ああ俺はずいぶんと彼女に惹かれてしまっているんだなと思う。
「器用でもないし嘘も冗談もへたくそだし、どうせなら顔くらいマシにできてればよかったな」
「紅槻さん、かわいいと思うけどなあ」
「幸村君、それは君が言うと嫌味かナンパにしかならないよ」
ぷく、と軽く頬を膨らませて見せる紅槻さんは、俺からしてみたら本当にかわいいんだけどなあ。
彼女の言葉に苦笑して、それが若干図星からくる苦笑のような気がしてちょっと落ち込んだ。
確かに今の俺は軽く紅槻さんをナンパしているようなものなのかも。
成功の目途は全然たっていないけど。
「なに、紅槻さんはモテたいの?」
「う~ん…それはちょっと難しい質問です」
眉を寄せて目を閉じて、腕まで組んで唸る紅槻さんについ吹き出してしまいそうになるのをこらえて、やっぱりかわいいなと目を細める。
ちょっと人とは違ったキャラがおもしろくて、ついつい見てしまう。
そうしてまんまと興味も心も惹きつけられてしまった。
周りに多い女子とはタイプがまるで違うから新鮮なだけかな、と最初は己の心に自問自答を繰り返していたのだけど、答えは心がすでに知っていたわけで。
湧きあがってくる「かわいい」と「好きだな」という気持ちがすべてだった。
「私だって一応女子中学生なんだし、多少なり恋愛を嗜んでみたい気持ちがあるにはあるんだけど、だからといってモテモテになりたいかと言われれば、幸村君たち見てるとそんな気にならないし」
「はは…」
「まだ恋愛とか、したことないからしてみたいのはほんと。でも好きになってもらうのは…そうだなあ、私が好きだと思える人一人だけでいいかも」
“それは俺じゃだめかい?”
喉を急速に上ってきて、そのまま口から飛び出そうとした言葉を、なんとか歯を食いしばって口内にとどめた。
言ってしまいたい。
けれど、まだ彼女の中で俺はクラスメイトでしかない。
意識してもらえてすら、きっとない。
その辺の女子とは全然違って、愛をくれるのは一人でいいという彼女の、そのたった一つ用意された椅子に、俺が座りたい。
俺以外なんて許さない。
許したくない。
けれどそれは、究極的には彼女の心が決めることだ。
その透明な瞳に、俺を映して欲しいのに。
「そっか、」
「幸村君は」
「うん?」
一途なんだね、と続けようかとした言葉は、紅槻さんのまっすぐな瞳と声に遮られて地に落ちた。
それを拾うのも忘れ、俺はまっすぐに見てくるその目を見返しつつ、内心の動揺を悟られないように笑顔を作った。
未だかつて、これほど強く彼女に名を呼ばれたことがあっただろうか。
「…幸村君は、ひとりからの“好き”じゃ満足できないんじゃない?」
それは驚きとか、ショックとか、色々なものを俺の中に生んだ。
どういう意味でその言葉を捉えていいのかわからずに、持て余した心は戸惑いに揺れるばかり。
問い返すのさえ少し怖い気がして、それでも理由を聞かずにはいられなくて、俺はさすがに笑みを消して紅槻さんに尋ねた。
「え?……どうして?」
「とってもモテてるから。たくさんの人からの“好き”に慣れちゃったら、ひとりからの“好き”はとっても軽くて意味の薄いものに感じちゃうんじゃないかな、と」
「っ、そんなことっ」
ない、と言い切ろうと思ったのに、タイミング悪くチャイム音と、担当教師の声が教室に響いて、思わず舌打ちしそうになった。
紅槻さんを見れば俯いて、その表情はわからない。
どんな顔であんな言葉を言ったの?
ひどい焦燥が俺の心を焼き尽くしていくようで、ぎゅ、と唇を噛んだ。
タイミングはどうだ?
―今を逃せばきっと次はない。
―しかし目立つのは必至だ。
それでも、それでも。
彼女を見れば、その唇が少しだけ、震えてみえた。
「――先生。紅槻さんが具合悪そうなので、保健室に連れて行ってきます」
「えっ?」
「ん?そうなのか、紅槻。じゃあ保健委員に…」
「え、ち、ちが」
「俺も少し体調がすぐれないので、一緒に行って少し休んできたいと思うんですが、だめですか?」
「っ、そうか。それなら幸村に任せる。…ゆっくり休んで来いよ。酷くなるようなら…」
「ええ、わかってます。すみません、ありがとうございます」
口早に教師を言いくるめて、俺は戸惑う紅槻さんの手を掴んで立たせ、咄嗟に俯く彼女の背を支えて教室を出た。
病気をしてから、それを理由にすることなんてしまいと思っていたのに、彼女のこととなればそんなこと、なかったかのように振る舞えるんだから自分自身に呆れる。
戸惑った視線を俺に向けながらも、教室のある廊下では無言でいてくれる彼女に感謝して、俺は保健室のある一階までは下りずに、2階の階段脇にある家庭科準備室に彼女を連れ込んで内側から鍵をかけた。
「幸村君…!なんだっていうの、急に」
「話が途中だったからね」
「でもこんな、授業ほっぽってまで…!」
「授業より、俺にとってはずっと大切なことだったから」
ごめん、と口先で謝っても、彼女は困ったような顔をしたまま。
いつも気だるげながらもはきはきとした彼女とは違って、なんとなく弱々しく見えるのが、かわいい。
こんなときまでそんなことを考える自分の脳みそに、本当に呆れる。
「俺はね、紅槻さん」
「…うん」
「好きな人以外はみんな、どうでもいいんだ」
「………」
「どんなに好きだって言われても、そのたった一つ以外はいらない。届いたりしない。そんなのに慣れるはずない。俺は」
「………」
「俺は、いつだって。たった一人の“好き”しか求めてないよ。そのひとつじゃないと、俺は満足できないんだ」
「そ…う……」
「ねえ、名保」
「!」
ばっと顔を上げた彼女は、泣きそうな表情で俺を見上げた。
名保。彼女の名前。
ずっと呼びたくて、呼んでみたくて、でも呼べなかった。
声にするのに、ひどく緊張した。
ただ、もう、呼べるのはもしかしたら最後かもしれないと、この雰囲気がどう転ぶのか俺にもわからないけど、最悪の想像はしてある。
心のどこかで期待している俺もいるけど、不安だってすごく大きい。
そうか、告白するときはこんなにも不安になるものなのか。
まるで今、世界の終り、そのギリギリのラインにいるような心地。
ぐらぐらと揺れているのが地面なのか俺の脳なのか、ただ、視界のなかで彼女だけがはっきりと見えていて。
ぎゅう、と握られている彼女の両手を、包み込むようにして掌を寄せる。
困ったような、泣きそうな表情に拍車がかかって、また俯いてしまう。
そう思ったら、するりと言葉は俺の喉から滑り落ちて行った。
「名保からの“好き”じゃないと、意味がないんだ」
「……………え……?」
俺から逸らしきれなかった目をまんまるにして、彼女は固まった。
言ってしまった。
そう自覚してからは、もうどうしようもない現実だと、覚悟を決めた。
「大勢の“好き”なんていらない、意味がないし興味もない。でも、名保の“好き”だけは違う。ねえ、名保。君だけなんだよ、俺の心に触れられるのは。ねえ……名保の心に俺は入れない?君の、たったひとりに、俺はなれない?」
「ゆきむら…くん」
包んでいた両手を、ぎゅう、と少し力を込めて握ってみる。
自分のものよりいくらも小さなそれは、小さく震えていた。
俺を見上げる頬は白いのに薄紅を刷いて見えて、俺の目の錯覚じゃなければいい、と願うように彼女の瞳を見つめた。
ゆらゆらと揺らめく瞳は透明でうつくしく、いつものかわいい彼女よりも、きれいに見えた。
ああ、困った。
どのくらいそうしていたのかわからない。
一分か、一秒か、何十分もそうしていたのかもしれない。
じわじわと染まっていく彼女の頬を、耳を、首筋を、ただじっと見つめていた。
透明で、美しい瞳に、俺が映っていた。俺だけが。
「はじめてで、どれが“好き”ってことなのか、私、実はわからないんだけれどね、あのね、」
「…うん」
「あの…ね…ゆき、むら、くんが…とってもきれいで」
「…うん?」
「見てるだけでよかったの。隣の席になって、話が出来て、それがすごく嬉しくて、幸せで」
「うん」
「でも私はかわいくないし、女の子らしくないし、あんなにたくさんの、可愛い子たちに“好き”って言われてる幸村君が、私を、クラスメイトってだけでも、そうやって片隅にでもいられたらそれでよくて」
「…」
「私の中で、幸村君はきっと、誰よりもずっと、特別だなって、思えて…だから、それがもし、“好き”ってことなら、」
「…うん」
「嬉しいなあ…っ」
たどたどしく、それは順不同のようで意味の繋がらない言葉の羅列のようにも聞こえるけれど、確かに彼女の心で、心として、柔らかく俺の中に染み込んでいく。
結局泣いてしまった彼女は、でも泣き顔で笑っていた。
嬉しいと、俺の気持ちが嬉しいといって、泣きながら笑う彼女に、名保に、こみあげてくる愛しさのままその小さな体を抱きしめた。
***
甘い話を書きたくて
こうなる予定じゃなかったけどいつものことなので割愛
中途半端ですか?
このあと二人はとりあえず保健室です
ぬーん
*ヒロインの性格が最初と最後じゃ違う気しかしない
*幸村君は普通の中学生なので余裕とかありませんぐらぐらしてます
「恋愛にはテクニックが必要なわけだ」
2限と3限のわずかな休み時間。
俺は次の授業のノートや教科書を用意しようと机に手を突っ込んだまま、隣の席へと目を向けた。
つまらなそうに携帯を堂々といじっている女生徒が、今度は「ふーん」と呟く。
一瞬聞き間違いかな、と思ったけれど、やっぱりさっきの呟きは彼女のものらしい。
「紅槻さんもそういうことに興味あったんだ」
「ちょっと聞き捨てならないな、幸村君。まあ興味はさしてないんだけども」
携帯の画面から俺へと視線をスライドさせて、ちょっと眉を寄せた紅槻さんは、それでも興味なさそうな瞳をして呟いた。
それに軽く笑ってから、俺は突っ込んでいた手に教科書とノートを掴んで引き出してそれを机に置いた。
そうして改めて彼女の方へ軽く身体を向けると、彼女も俺と話す気でいてくれたようで頬杖をつきながらも俺のその一連の行動を眺めていた。
見られているなあと意識すれば、少し拍動が早くなる。
「幸村君くらいモテてたら、テクニックとか関係ない気がする」
「そうかな?」
「うん。さっきの、教科書取り出す程度のことでさえなんか、テクニックっぽく見えるよ」
「ええっ」
熱のない紅槻さんの言葉はでも、俺の動きを見て、少しでも“そういう意味”で感じ取ってくれる可能性を示してくれているようで、少し嬉しかった。
こんなの、よく言われる言葉のひとつと変わらないのに、紅槻さんの口から出たのだと思えば全然別物のように聞こえて、ああ俺はずいぶんと彼女に惹かれてしまっているんだなと思う。
「器用でもないし嘘も冗談もへたくそだし、どうせなら顔くらいマシにできてればよかったな」
「紅槻さん、かわいいと思うけどなあ」
「幸村君、それは君が言うと嫌味かナンパにしかならないよ」
ぷく、と軽く頬を膨らませて見せる紅槻さんは、俺からしてみたら本当にかわいいんだけどなあ。
彼女の言葉に苦笑して、それが若干図星からくる苦笑のような気がしてちょっと落ち込んだ。
確かに今の俺は軽く紅槻さんをナンパしているようなものなのかも。
成功の目途は全然たっていないけど。
「なに、紅槻さんはモテたいの?」
「う~ん…それはちょっと難しい質問です」
眉を寄せて目を閉じて、腕まで組んで唸る紅槻さんについ吹き出してしまいそうになるのをこらえて、やっぱりかわいいなと目を細める。
ちょっと人とは違ったキャラがおもしろくて、ついつい見てしまう。
そうしてまんまと興味も心も惹きつけられてしまった。
周りに多い女子とはタイプがまるで違うから新鮮なだけかな、と最初は己の心に自問自答を繰り返していたのだけど、答えは心がすでに知っていたわけで。
湧きあがってくる「かわいい」と「好きだな」という気持ちがすべてだった。
「私だって一応女子中学生なんだし、多少なり恋愛を嗜んでみたい気持ちがあるにはあるんだけど、だからといってモテモテになりたいかと言われれば、幸村君たち見てるとそんな気にならないし」
「はは…」
「まだ恋愛とか、したことないからしてみたいのはほんと。でも好きになってもらうのは…そうだなあ、私が好きだと思える人一人だけでいいかも」
“それは俺じゃだめかい?”
喉を急速に上ってきて、そのまま口から飛び出そうとした言葉を、なんとか歯を食いしばって口内にとどめた。
言ってしまいたい。
けれど、まだ彼女の中で俺はクラスメイトでしかない。
意識してもらえてすら、きっとない。
その辺の女子とは全然違って、愛をくれるのは一人でいいという彼女の、そのたった一つ用意された椅子に、俺が座りたい。
俺以外なんて許さない。
許したくない。
けれどそれは、究極的には彼女の心が決めることだ。
その透明な瞳に、俺を映して欲しいのに。
「そっか、」
「幸村君は」
「うん?」
一途なんだね、と続けようかとした言葉は、紅槻さんのまっすぐな瞳と声に遮られて地に落ちた。
それを拾うのも忘れ、俺はまっすぐに見てくるその目を見返しつつ、内心の動揺を悟られないように笑顔を作った。
未だかつて、これほど強く彼女に名を呼ばれたことがあっただろうか。
「…幸村君は、ひとりからの“好き”じゃ満足できないんじゃない?」
それは驚きとか、ショックとか、色々なものを俺の中に生んだ。
どういう意味でその言葉を捉えていいのかわからずに、持て余した心は戸惑いに揺れるばかり。
問い返すのさえ少し怖い気がして、それでも理由を聞かずにはいられなくて、俺はさすがに笑みを消して紅槻さんに尋ねた。
「え?……どうして?」
「とってもモテてるから。たくさんの人からの“好き”に慣れちゃったら、ひとりからの“好き”はとっても軽くて意味の薄いものに感じちゃうんじゃないかな、と」
「っ、そんなことっ」
ない、と言い切ろうと思ったのに、タイミング悪くチャイム音と、担当教師の声が教室に響いて、思わず舌打ちしそうになった。
紅槻さんを見れば俯いて、その表情はわからない。
どんな顔であんな言葉を言ったの?
ひどい焦燥が俺の心を焼き尽くしていくようで、ぎゅ、と唇を噛んだ。
タイミングはどうだ?
―今を逃せばきっと次はない。
―しかし目立つのは必至だ。
それでも、それでも。
彼女を見れば、その唇が少しだけ、震えてみえた。
「――先生。紅槻さんが具合悪そうなので、保健室に連れて行ってきます」
「えっ?」
「ん?そうなのか、紅槻。じゃあ保健委員に…」
「え、ち、ちが」
「俺も少し体調がすぐれないので、一緒に行って少し休んできたいと思うんですが、だめですか?」
「っ、そうか。それなら幸村に任せる。…ゆっくり休んで来いよ。酷くなるようなら…」
「ええ、わかってます。すみません、ありがとうございます」
口早に教師を言いくるめて、俺は戸惑う紅槻さんの手を掴んで立たせ、咄嗟に俯く彼女の背を支えて教室を出た。
病気をしてから、それを理由にすることなんてしまいと思っていたのに、彼女のこととなればそんなこと、なかったかのように振る舞えるんだから自分自身に呆れる。
戸惑った視線を俺に向けながらも、教室のある廊下では無言でいてくれる彼女に感謝して、俺は保健室のある一階までは下りずに、2階の階段脇にある家庭科準備室に彼女を連れ込んで内側から鍵をかけた。
「幸村君…!なんだっていうの、急に」
「話が途中だったからね」
「でもこんな、授業ほっぽってまで…!」
「授業より、俺にとってはずっと大切なことだったから」
ごめん、と口先で謝っても、彼女は困ったような顔をしたまま。
いつも気だるげながらもはきはきとした彼女とは違って、なんとなく弱々しく見えるのが、かわいい。
こんなときまでそんなことを考える自分の脳みそに、本当に呆れる。
「俺はね、紅槻さん」
「…うん」
「好きな人以外はみんな、どうでもいいんだ」
「………」
「どんなに好きだって言われても、そのたった一つ以外はいらない。届いたりしない。そんなのに慣れるはずない。俺は」
「………」
「俺は、いつだって。たった一人の“好き”しか求めてないよ。そのひとつじゃないと、俺は満足できないんだ」
「そ…う……」
「ねえ、名保」
「!」
ばっと顔を上げた彼女は、泣きそうな表情で俺を見上げた。
名保。彼女の名前。
ずっと呼びたくて、呼んでみたくて、でも呼べなかった。
声にするのに、ひどく緊張した。
ただ、もう、呼べるのはもしかしたら最後かもしれないと、この雰囲気がどう転ぶのか俺にもわからないけど、最悪の想像はしてある。
心のどこかで期待している俺もいるけど、不安だってすごく大きい。
そうか、告白するときはこんなにも不安になるものなのか。
まるで今、世界の終り、そのギリギリのラインにいるような心地。
ぐらぐらと揺れているのが地面なのか俺の脳なのか、ただ、視界のなかで彼女だけがはっきりと見えていて。
ぎゅう、と握られている彼女の両手を、包み込むようにして掌を寄せる。
困ったような、泣きそうな表情に拍車がかかって、また俯いてしまう。
そう思ったら、するりと言葉は俺の喉から滑り落ちて行った。
「名保からの“好き”じゃないと、意味がないんだ」
「……………え……?」
俺から逸らしきれなかった目をまんまるにして、彼女は固まった。
言ってしまった。
そう自覚してからは、もうどうしようもない現実だと、覚悟を決めた。
「大勢の“好き”なんていらない、意味がないし興味もない。でも、名保の“好き”だけは違う。ねえ、名保。君だけなんだよ、俺の心に触れられるのは。ねえ……名保の心に俺は入れない?君の、たったひとりに、俺はなれない?」
「ゆきむら…くん」
包んでいた両手を、ぎゅう、と少し力を込めて握ってみる。
自分のものよりいくらも小さなそれは、小さく震えていた。
俺を見上げる頬は白いのに薄紅を刷いて見えて、俺の目の錯覚じゃなければいい、と願うように彼女の瞳を見つめた。
ゆらゆらと揺らめく瞳は透明でうつくしく、いつものかわいい彼女よりも、きれいに見えた。
ああ、困った。
どのくらいそうしていたのかわからない。
一分か、一秒か、何十分もそうしていたのかもしれない。
じわじわと染まっていく彼女の頬を、耳を、首筋を、ただじっと見つめていた。
透明で、美しい瞳に、俺が映っていた。俺だけが。
「はじめてで、どれが“好き”ってことなのか、私、実はわからないんだけれどね、あのね、」
「…うん」
「あの…ね…ゆき、むら、くんが…とってもきれいで」
「…うん?」
「見てるだけでよかったの。隣の席になって、話が出来て、それがすごく嬉しくて、幸せで」
「うん」
「でも私はかわいくないし、女の子らしくないし、あんなにたくさんの、可愛い子たちに“好き”って言われてる幸村君が、私を、クラスメイトってだけでも、そうやって片隅にでもいられたらそれでよくて」
「…」
「私の中で、幸村君はきっと、誰よりもずっと、特別だなって、思えて…だから、それがもし、“好き”ってことなら、」
「…うん」
「嬉しいなあ…っ」
たどたどしく、それは順不同のようで意味の繋がらない言葉の羅列のようにも聞こえるけれど、確かに彼女の心で、心として、柔らかく俺の中に染み込んでいく。
結局泣いてしまった彼女は、でも泣き顔で笑っていた。
嬉しいと、俺の気持ちが嬉しいといって、泣きながら笑う彼女に、名保に、こみあげてくる愛しさのままその小さな体を抱きしめた。
***
甘い話を書きたくて
こうなる予定じゃなかったけどいつものことなので割愛
中途半端ですか?
このあと二人はとりあえず保健室です
ぬーん
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以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
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