傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
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dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2012/01/26 (Thu)
今日めっちゃ寒かった
なんなん?なんなん??
くっそーこんなに雪降ってんじゃ、出かける気にもなりゃしねえ…
続きは夢ですがテニスです←
なんなん?なんなん??
くっそーこんなに雪降ってんじゃ、出かける気にもなりゃしねえ…
続きは夢ですがテニスです←
*庭球、四天宝寺
*デフォ名:[紅槻 名保]あかつき なほ
「はあああああ!?女テニ部がないいいぃ!?」
キーン、と耳鳴りがするほどの音量に、出した本人もびびった。
もちろん、真正面でそれを聞く羽目になってしまったあたしの担任も、目を見開いて固まった。
もしかして鼓膜破れたんじゃないだろうかと心配してあげるのが人というものかもしれないが、あいにくと今のあたしにはそんな余裕はかけらもない。
女テニ部…女子テニス部が、この学校には無い、なんて。
中学の一年までを神奈川で過ごし、この春、新入生たちと共に真新しい制服を身に纏ってこの学校の門をくぐったあたしに待ち受けていたのは、入りたい部活が存在すらしていないという現実だった。
なにそれ最低。
あたしの残り2年もある中学生活、何をして過ごせってんだ、この学校は。
ショックのあまり担任の教師の胸ぐらを掴む勢いで嘘だと言ってと詰め寄るあたしに、担任は「そんなに言うならテニス部に交渉してみればいいんじゃないか」的なことを言った気がして(正直、自分の声の所為であんまりよく聞き取れなかったけど多分そう言ってた)、挨拶もそこそこにあたしは飛び出した。
程度の低い部活動じゃそれはそれで困るとは思ってたけど、ないなんて、そもそも練習だってできやしないじゃない。
けど、どうやらテニス部…言い方からすれば男テニだろうけど…はあるみたいだし、交渉の余地があるんならするに越したことはない。
テニス部の場所なんて聞いちゃいなかったけど、適当にアタリをつけて走っていけば、グラウンドを脇に逸れたところにそれらしきコートを見つけた。
無駄にいかつい門のついた(しかも入口には“庭球部”とか書いた表札がある)テニス部の活動場所、コート内に、まるで道場破りのように勢いよく飛び込んだ。
ほんとにもう、心境的には道場破りそのものだ。
あたしの登場にぽかーん、と間抜け面を晒す男子数名が目について、けれどその中に教師らしい人を見つけられず、あたしは近くにいたえらく美形な男子生徒に焦点を合わせて、噛みつくように尋ねた。
「ここテニス部よね!?顧問は!?」
「な、なんやねん君…」
「あたしのことなんかどーでもいいから!!顧問は!?いないの!?」
「お、オサムちゃんなら今日は来ぉへんで…?なんや昨日、用事あるとか言うてたし」
「こっ」
「こ?」
「来ないのおおおおおおぉ!!!??」
がっくり、と背後に文字まで浮かびそうな勢いであたしはうなだれた。
なんでこんな時にいないの、意味わかんない。
いや、いやいや、落着け落着け。
「なあ、君、なに…」
「そ、そうよ!別に今日急いで交渉する必要もないわよね!!せめても今週中に会えれば!うん!!」
「オサムちゃんは今週いっぱい来れへん言うてたで」
美形の、追い打ちをかけるような言葉に、あたしは今度こそコートに突っ伏した。
「最低…」
「なあ」
うちひしがれるあたしの頭上から、やけに爽やかな声がして、でもあたしの気分は最高潮に落ち込んでたから、ひどく険のある表情と態度で「なに?」と顔を上げれば、そこにはズラリと男子が立っていた。
一瞬状況がつかめずに唖然としたあたしになおも声を掛けてきたのは、さっきからあたしにマメに声を掛けてくれていたイケメンくんだった。
ただ、その表情はこわばっていて、一見して不機嫌なのを、さすがにあたしも汲み取った。
「自分、何なん?突然乱入してきといて、あんまりなんちゃう?ていうか、部活の邪魔やで」
あからさまに嫌悪を見せつけてくるイケメンくんの視線はきつく、ちらりと周囲を伺えば、確かにすべての部員と思しき男子生徒は全員その手を止めてあたしを見ていた。
ようやく自分の非常識な態度に思い至ったあたしは座り込んでいた身体を起こし、イケメン君に視線を合わせて頭を下げた。
「ごめんなさい。自分のことばっかりで、部活動の邪魔してました」
突然頭を下げたあたしに驚いたのか、正面、イケメンくんの息をのむ音が僅かに聞こえた。
ゆっくりと頭を戻せば、案の定驚いた表情でイケメンくんがあたしを見ていた。
そんな彼の視線を真っ向から受け止めて、あたしは許されるためでもなく口を開いた。
「あたし、この春こっちに越してきたばっかりで、この学校に女テニ部がないの知らなくって。どうしてもテニスは続けてたいから、なんとかしてほしいって担任にお願いしたら、顧問と話付けて来いって言われたの。そんで、テニス部さんに来てみたんだけど…いないって言われて、ついつい周りが見えなくなっちゃいました。活動の邪魔するつもりはなかったけど、結果邪魔してしまって、本当にごめんなさい!」
許してもらおうだなんて思っていないけど、黙って頭だけ下げるなんて失礼だ。
そう思って、迷惑をかけた理由も告げてから、もう一度頭を下げた。
しばらくそのままで、もういいか、と思って顔を上げようとしたとき、ふ、と軽く空気の抜けるような音がして、不思議に思って顔を上げれば、イケメンくんが笑っていた。
「なんや、自分えらい真面目なんやなあ」
「真面目…ってわけでもないと思いますけど、迷惑かけられたら理由くらい知りたいじゃないですか。かけた方の義務でしょう」
「それが真面目っちゅーんや」
イケメンくんの言葉に納得がいかず首を捻ってみるけど、もう彼の中であたしは真面目な奴ってことになってしまったようだ。
本質を知らないってのは恐ろしいな。
こんなの、これまでの体育会系的生活で培われてきた習慣のようなものだというのに。
「あ、てかそれより部活!あたし今日はもう帰るんで、気にせず続きしちゃってください」
「でも、自分テニスしたいんやろ?どうするんや?オサムちゃん、来週にならんと戻らんで?」
「うーん…まー、何も部活じゃないとテニスできないわけじゃあないし…どっか適当にスクールでも探そうかなと。どのみち、大会に出るには部活がないならスクール入んなきゃいけないわけですし」
「…自分、テニス強いん?」
最初から大会に出ることを前提で話すあたしに違和感でも感じたのだろうか、ほんのりと笑みを浮かべたまま、イケメンくんがあたしにそう問いかけた。
どういう意味のある質問なのかはさっぱりだけど、そんなふうに聞かれたら答えずにはいられない。
あたしは浮かぶ笑みを控えることもなく、最大限に傲慢に、答えた。
「強いよ?」
--------------------------------------
「強いよ?」
酷く傲慢にそう笑って告げた女性徒は、さっきまでの慇懃な態度はもう完全に脱ぎ去っていた。
彼女の自信が身体から溢れて、まるで圧倒されるほどの存在感を俺に焼き付けてきた。
周りで見ていた部員たちも同じことを思ったのだろうということは、考えるまでもない。
こんなこと、普通は言おうものなら自信過剰だと謗られるほどの言葉なのに、彼女は自分の強さをひとかけらも疑っていない様子で、そしてそれを如実に表した、ギラギラと光る瞳で俺を射ぬいた。
「大した自信や。せやったら、ちょっと打ってかへん?」
そんな言葉が出てきて驚いたのは、周囲も、彼女も、俺もだった。
そんなこと、普段だったら絶対に言ったりしないのに、何故かするりと口から滑り出た。
さすがに焦ったのか、謙也が俺に近づいて来ながらとまっどったように声を掛けてくる。
「おい白石…、おま、何言うてんのかわかってんのか?」
「いや、あそこまでハッキリ“強い”言われたら、見てみたなるんはしゃーないやん?」
勢いから出た言葉とはいえ、言ってしまったのだと思えばあとはただ好奇心に突き動かされた。
見た目でテニスの上手下手などわかりはしないけど、ただ彼女から漲る、自信、それを裏付けるだけの実力を見てみたいと思った。
「あたしは大歓迎ですけど……女子に負けたって悔しい思いしたって知りませんよ?」
「言うやん。俺かてそう易々と負けてやろなんて思ってへんで?」
「勿論。コートに立てば性別なんて関係なし、全力で来てくれないと楽しくないじゃないですか」
そう言ってまたにやりと笑う彼女は、まるで王者のような風格でゆっくりとコートに足を踏み入れた。
「って、ちょい待ち!!自分スカートやん!ジャージくらい着んと」
「だいじょーぶ。いつでもテニスできるようにと思って下にショーパン履いてますからー」
制服のままコートに向かう彼女に向かって慌てて声を掛ける謙也の心配もどこ吹く風、さらっとかわしたと思えばためらいなくスカートをめくり上げる彼女にさすがに俺も唖然とした。
確かにその下にはショートパンツを着用してはいるものの、普通こんな、男しかいないような場所でそんな行為に出るとは思わないだろう。
スカートをめくる、それだけで、純情なスポーツ少年たちの大半は顔を赤くして彼女から目をそむけた。
そんな部員たちを気に掛けることもなく、彼女は手近な部員からラケットを借りて癖をつけている。
真面目かと思えば奔放な奴や。
自然と楽しい気持ちになってきた自分を珍しく感じつつ、俺も早速とコートに足を踏み入れた。
「そういえば名前、聞いとらんかった。俺、白石蔵ノ介、2年や」
「えっ同い年?じゃー敬語使うだけ損だったか。あたしは紅槻名保。同じく中2」
「あんじょうよろしゅう」
「ん?」
「よろしくっちゅーことや」
西の言葉が聞きなれないのか、俺の言葉に首を傾げる紅槻さんに、謙也がさっとフォローを入れる。
さすが、浪速のスピードスターや。
「そっか!ん、こっちこそ、あんじょうよろしゅー」
ニカッと笑う彼女は本当に楽しそうで、それを少し、羨ましく思ってしまったなんてことは、俺の心のうちにしまっておくことにした。
結果、7-5で辛うじて俺が勝った。
正直、紅槻さんがここまでできる選手だとは思っておらず、途中からは無我夢中だった。
体力やパワーで劣ってしまう分、彼女はとにかく技巧者だった。
「正直、白石にここまで食いついてくるとは思わんかったわ」
呆然としたようにそう呟くのは謙也だ。
「あたしも、白石くんがここまで強いとは思ってなかった…あーくやしいー!」
荒い息を吐きながらも声を上げてそう言うのは紅槻さんだ。
今はお互い、コート脇のベンチに腰かけて水分補給と休憩をしている。
もちろんコートでは部員が打ち合いをしているのだが。
「くっそー…やっぱり男子相手だと体力ついてかないかー…」
「それでも、女子ん中じゃ結構体力あるんとちゃう?俺、今まで女子とやったことないからわからんけど、むしろ紅槻さんアレや、うちの部員らよりよっぽど体力あるて」
「ちょい白石、それ俺も含んどるんちゃうやろな?」
「そんなもん、外す理由があらへんやん」
「だと思ってたけどな!!悔しいけど、俺、二人の試合見とって、紅槻に勝てる気ィせえへんかった」
「あはは!そだよー?あたし強いからね!!白石君にだって次は勝って見せるとも!」
ガッツポーズさえしてみせる紅槻さんに、俺も謙也も声を上げて笑った。
女子と話したりするのはあまり得意じゃないと思ってたのに、紅槻さんと喋るのは楽しい。
お互いにテニスが好きだからだろうか?
「俺かてそう簡単に負けんで!」
「でもあれだね、白石君強いのにあんまり名前聞かないけど、このガッコ、そもそも大会とか興味あんの?」
「別に興味ないわけやあらへんで?去年も西日本までは行ったんやけどな。全国にはあと一歩届かへんかってん」
「ありゃ、そっか」
「でも、今年は先輩も俺らも力付けてきてるし、絶対全国行くんや」
「俺らの伝説はここからっちゅーわけや!」
「ははっ、伝説!大きく出たじゃない!!じゃー忍足君と白石君で金字塔を打ち立てるのをあたしは高みの見物させてもらおっかな」
まるで見下すような言い方のくせに、紅槻さんの言葉には棘などなく、ただ楽しみにしていると俺と謙也の言葉に笑っていた。
第三者に向かって話しているからなのか紅槻さんという個人の力なのか、口にした言葉も、紅槻さんが応えてくれた言葉も、じんわりと心の中に染み込むようにして溶けて行き、それがゆっくりと決意となっていくのを俺は笑いながら感じた。
と、突然謙也が身を乗り出して紅槻さんに提案を持ちかけた。
「紅槻さ、よかったらオサムちゃん来るようになるまででも、一緒に練習せえへん?」
「えっ?いいの?」
「ええってええって!な、白石」
「なんや、謙也の癖に俺のセリフ取ってんちゃうわ。もちろん、ええで。こっちとしても、紅槻さんほどの腕前なら学ぶことも多いしな」
「人に教えるようなのはあたし、向かないけどね!でも、使わせてくれるって言うならお言葉に甘えて!!」
「うんうん。それに、オサムちゃんなら多分、もし万が一合同練習アカンてなっても、地元のええテニススクール教えてくれると思うしな」
今年から部長を任された俺の権限で頷いてしまえば、オサムちゃんに言われるまでは彼女も確実な練習場所と練習相手を得られる。
俺としても、紅槻さんほどの選手とやれるのは刺激的で、まさにエクスタシーや。
「って、そういうの、白石君が決めていいもんなの?あ、もしかして白石君部長?」
「!おん、せや。先輩ら、今勉強合宿行っておらへんし、今週なら問題あらへん」
「それじゃ、とりあえずは今週いっぱい、よろしくね!」
「こっちこそや」
C
---------------------------------------------------
悶々と考えてたから吐き出すに限ると思って
四天です
関西弁よくわからんけど、まあ雰囲気で
特殊な言いまわし以外ならいけると思ってる…
まだ光ちゃんと千歳がいない状態
金ちゃんは小学生なのでもちろんいません
名保ちゃん、神奈川出身で幼なじみがふたり+ひとりいます
身近に魔王を感じて育っているので、体育会系だったり真面目だったり強かったり
最強じゃないけど強い子設定
しかしあれだ、一人称が苦手になってんな…
*デフォ名:[紅槻 名保]あかつき なほ
「はあああああ!?女テニ部がないいいぃ!?」
キーン、と耳鳴りがするほどの音量に、出した本人もびびった。
もちろん、真正面でそれを聞く羽目になってしまったあたしの担任も、目を見開いて固まった。
もしかして鼓膜破れたんじゃないだろうかと心配してあげるのが人というものかもしれないが、あいにくと今のあたしにはそんな余裕はかけらもない。
女テニ部…女子テニス部が、この学校には無い、なんて。
中学の一年までを神奈川で過ごし、この春、新入生たちと共に真新しい制服を身に纏ってこの学校の門をくぐったあたしに待ち受けていたのは、入りたい部活が存在すらしていないという現実だった。
なにそれ最低。
あたしの残り2年もある中学生活、何をして過ごせってんだ、この学校は。
ショックのあまり担任の教師の胸ぐらを掴む勢いで嘘だと言ってと詰め寄るあたしに、担任は「そんなに言うならテニス部に交渉してみればいいんじゃないか」的なことを言った気がして(正直、自分の声の所為であんまりよく聞き取れなかったけど多分そう言ってた)、挨拶もそこそこにあたしは飛び出した。
程度の低い部活動じゃそれはそれで困るとは思ってたけど、ないなんて、そもそも練習だってできやしないじゃない。
けど、どうやらテニス部…言い方からすれば男テニだろうけど…はあるみたいだし、交渉の余地があるんならするに越したことはない。
テニス部の場所なんて聞いちゃいなかったけど、適当にアタリをつけて走っていけば、グラウンドを脇に逸れたところにそれらしきコートを見つけた。
無駄にいかつい門のついた(しかも入口には“庭球部”とか書いた表札がある)テニス部の活動場所、コート内に、まるで道場破りのように勢いよく飛び込んだ。
ほんとにもう、心境的には道場破りそのものだ。
あたしの登場にぽかーん、と間抜け面を晒す男子数名が目について、けれどその中に教師らしい人を見つけられず、あたしは近くにいたえらく美形な男子生徒に焦点を合わせて、噛みつくように尋ねた。
「ここテニス部よね!?顧問は!?」
「な、なんやねん君…」
「あたしのことなんかどーでもいいから!!顧問は!?いないの!?」
「お、オサムちゃんなら今日は来ぉへんで…?なんや昨日、用事あるとか言うてたし」
「こっ」
「こ?」
「来ないのおおおおおおぉ!!!??」
がっくり、と背後に文字まで浮かびそうな勢いであたしはうなだれた。
なんでこんな時にいないの、意味わかんない。
いや、いやいや、落着け落着け。
「なあ、君、なに…」
「そ、そうよ!別に今日急いで交渉する必要もないわよね!!せめても今週中に会えれば!うん!!」
「オサムちゃんは今週いっぱい来れへん言うてたで」
美形の、追い打ちをかけるような言葉に、あたしは今度こそコートに突っ伏した。
「最低…」
「なあ」
うちひしがれるあたしの頭上から、やけに爽やかな声がして、でもあたしの気分は最高潮に落ち込んでたから、ひどく険のある表情と態度で「なに?」と顔を上げれば、そこにはズラリと男子が立っていた。
一瞬状況がつかめずに唖然としたあたしになおも声を掛けてきたのは、さっきからあたしにマメに声を掛けてくれていたイケメンくんだった。
ただ、その表情はこわばっていて、一見して不機嫌なのを、さすがにあたしも汲み取った。
「自分、何なん?突然乱入してきといて、あんまりなんちゃう?ていうか、部活の邪魔やで」
あからさまに嫌悪を見せつけてくるイケメンくんの視線はきつく、ちらりと周囲を伺えば、確かにすべての部員と思しき男子生徒は全員その手を止めてあたしを見ていた。
ようやく自分の非常識な態度に思い至ったあたしは座り込んでいた身体を起こし、イケメン君に視線を合わせて頭を下げた。
「ごめんなさい。自分のことばっかりで、部活動の邪魔してました」
突然頭を下げたあたしに驚いたのか、正面、イケメンくんの息をのむ音が僅かに聞こえた。
ゆっくりと頭を戻せば、案の定驚いた表情でイケメンくんがあたしを見ていた。
そんな彼の視線を真っ向から受け止めて、あたしは許されるためでもなく口を開いた。
「あたし、この春こっちに越してきたばっかりで、この学校に女テニ部がないの知らなくって。どうしてもテニスは続けてたいから、なんとかしてほしいって担任にお願いしたら、顧問と話付けて来いって言われたの。そんで、テニス部さんに来てみたんだけど…いないって言われて、ついつい周りが見えなくなっちゃいました。活動の邪魔するつもりはなかったけど、結果邪魔してしまって、本当にごめんなさい!」
許してもらおうだなんて思っていないけど、黙って頭だけ下げるなんて失礼だ。
そう思って、迷惑をかけた理由も告げてから、もう一度頭を下げた。
しばらくそのままで、もういいか、と思って顔を上げようとしたとき、ふ、と軽く空気の抜けるような音がして、不思議に思って顔を上げれば、イケメンくんが笑っていた。
「なんや、自分えらい真面目なんやなあ」
「真面目…ってわけでもないと思いますけど、迷惑かけられたら理由くらい知りたいじゃないですか。かけた方の義務でしょう」
「それが真面目っちゅーんや」
イケメンくんの言葉に納得がいかず首を捻ってみるけど、もう彼の中であたしは真面目な奴ってことになってしまったようだ。
本質を知らないってのは恐ろしいな。
こんなの、これまでの体育会系的生活で培われてきた習慣のようなものだというのに。
「あ、てかそれより部活!あたし今日はもう帰るんで、気にせず続きしちゃってください」
「でも、自分テニスしたいんやろ?どうするんや?オサムちゃん、来週にならんと戻らんで?」
「うーん…まー、何も部活じゃないとテニスできないわけじゃあないし…どっか適当にスクールでも探そうかなと。どのみち、大会に出るには部活がないならスクール入んなきゃいけないわけですし」
「…自分、テニス強いん?」
最初から大会に出ることを前提で話すあたしに違和感でも感じたのだろうか、ほんのりと笑みを浮かべたまま、イケメンくんがあたしにそう問いかけた。
どういう意味のある質問なのかはさっぱりだけど、そんなふうに聞かれたら答えずにはいられない。
あたしは浮かぶ笑みを控えることもなく、最大限に傲慢に、答えた。
「強いよ?」
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「強いよ?」
酷く傲慢にそう笑って告げた女性徒は、さっきまでの慇懃な態度はもう完全に脱ぎ去っていた。
彼女の自信が身体から溢れて、まるで圧倒されるほどの存在感を俺に焼き付けてきた。
周りで見ていた部員たちも同じことを思ったのだろうということは、考えるまでもない。
こんなこと、普通は言おうものなら自信過剰だと謗られるほどの言葉なのに、彼女は自分の強さをひとかけらも疑っていない様子で、そしてそれを如実に表した、ギラギラと光る瞳で俺を射ぬいた。
「大した自信や。せやったら、ちょっと打ってかへん?」
そんな言葉が出てきて驚いたのは、周囲も、彼女も、俺もだった。
そんなこと、普段だったら絶対に言ったりしないのに、何故かするりと口から滑り出た。
さすがに焦ったのか、謙也が俺に近づいて来ながらとまっどったように声を掛けてくる。
「おい白石…、おま、何言うてんのかわかってんのか?」
「いや、あそこまでハッキリ“強い”言われたら、見てみたなるんはしゃーないやん?」
勢いから出た言葉とはいえ、言ってしまったのだと思えばあとはただ好奇心に突き動かされた。
見た目でテニスの上手下手などわかりはしないけど、ただ彼女から漲る、自信、それを裏付けるだけの実力を見てみたいと思った。
「あたしは大歓迎ですけど……女子に負けたって悔しい思いしたって知りませんよ?」
「言うやん。俺かてそう易々と負けてやろなんて思ってへんで?」
「勿論。コートに立てば性別なんて関係なし、全力で来てくれないと楽しくないじゃないですか」
そう言ってまたにやりと笑う彼女は、まるで王者のような風格でゆっくりとコートに足を踏み入れた。
「って、ちょい待ち!!自分スカートやん!ジャージくらい着んと」
「だいじょーぶ。いつでもテニスできるようにと思って下にショーパン履いてますからー」
制服のままコートに向かう彼女に向かって慌てて声を掛ける謙也の心配もどこ吹く風、さらっとかわしたと思えばためらいなくスカートをめくり上げる彼女にさすがに俺も唖然とした。
確かにその下にはショートパンツを着用してはいるものの、普通こんな、男しかいないような場所でそんな行為に出るとは思わないだろう。
スカートをめくる、それだけで、純情なスポーツ少年たちの大半は顔を赤くして彼女から目をそむけた。
そんな部員たちを気に掛けることもなく、彼女は手近な部員からラケットを借りて癖をつけている。
真面目かと思えば奔放な奴や。
自然と楽しい気持ちになってきた自分を珍しく感じつつ、俺も早速とコートに足を踏み入れた。
「そういえば名前、聞いとらんかった。俺、白石蔵ノ介、2年や」
「えっ同い年?じゃー敬語使うだけ損だったか。あたしは紅槻名保。同じく中2」
「あんじょうよろしゅう」
「ん?」
「よろしくっちゅーことや」
西の言葉が聞きなれないのか、俺の言葉に首を傾げる紅槻さんに、謙也がさっとフォローを入れる。
さすが、浪速のスピードスターや。
「そっか!ん、こっちこそ、あんじょうよろしゅー」
ニカッと笑う彼女は本当に楽しそうで、それを少し、羨ましく思ってしまったなんてことは、俺の心のうちにしまっておくことにした。
結果、7-5で辛うじて俺が勝った。
正直、紅槻さんがここまでできる選手だとは思っておらず、途中からは無我夢中だった。
体力やパワーで劣ってしまう分、彼女はとにかく技巧者だった。
「正直、白石にここまで食いついてくるとは思わんかったわ」
呆然としたようにそう呟くのは謙也だ。
「あたしも、白石くんがここまで強いとは思ってなかった…あーくやしいー!」
荒い息を吐きながらも声を上げてそう言うのは紅槻さんだ。
今はお互い、コート脇のベンチに腰かけて水分補給と休憩をしている。
もちろんコートでは部員が打ち合いをしているのだが。
「くっそー…やっぱり男子相手だと体力ついてかないかー…」
「それでも、女子ん中じゃ結構体力あるんとちゃう?俺、今まで女子とやったことないからわからんけど、むしろ紅槻さんアレや、うちの部員らよりよっぽど体力あるて」
「ちょい白石、それ俺も含んどるんちゃうやろな?」
「そんなもん、外す理由があらへんやん」
「だと思ってたけどな!!悔しいけど、俺、二人の試合見とって、紅槻に勝てる気ィせえへんかった」
「あはは!そだよー?あたし強いからね!!白石君にだって次は勝って見せるとも!」
ガッツポーズさえしてみせる紅槻さんに、俺も謙也も声を上げて笑った。
女子と話したりするのはあまり得意じゃないと思ってたのに、紅槻さんと喋るのは楽しい。
お互いにテニスが好きだからだろうか?
「俺かてそう簡単に負けんで!」
「でもあれだね、白石君強いのにあんまり名前聞かないけど、このガッコ、そもそも大会とか興味あんの?」
「別に興味ないわけやあらへんで?去年も西日本までは行ったんやけどな。全国にはあと一歩届かへんかってん」
「ありゃ、そっか」
「でも、今年は先輩も俺らも力付けてきてるし、絶対全国行くんや」
「俺らの伝説はここからっちゅーわけや!」
「ははっ、伝説!大きく出たじゃない!!じゃー忍足君と白石君で金字塔を打ち立てるのをあたしは高みの見物させてもらおっかな」
まるで見下すような言い方のくせに、紅槻さんの言葉には棘などなく、ただ楽しみにしていると俺と謙也の言葉に笑っていた。
第三者に向かって話しているからなのか紅槻さんという個人の力なのか、口にした言葉も、紅槻さんが応えてくれた言葉も、じんわりと心の中に染み込むようにして溶けて行き、それがゆっくりと決意となっていくのを俺は笑いながら感じた。
と、突然謙也が身を乗り出して紅槻さんに提案を持ちかけた。
「紅槻さ、よかったらオサムちゃん来るようになるまででも、一緒に練習せえへん?」
「えっ?いいの?」
「ええってええって!な、白石」
「なんや、謙也の癖に俺のセリフ取ってんちゃうわ。もちろん、ええで。こっちとしても、紅槻さんほどの腕前なら学ぶことも多いしな」
「人に教えるようなのはあたし、向かないけどね!でも、使わせてくれるって言うならお言葉に甘えて!!」
「うんうん。それに、オサムちゃんなら多分、もし万が一合同練習アカンてなっても、地元のええテニススクール教えてくれると思うしな」
今年から部長を任された俺の権限で頷いてしまえば、オサムちゃんに言われるまでは彼女も確実な練習場所と練習相手を得られる。
俺としても、紅槻さんほどの選手とやれるのは刺激的で、まさにエクスタシーや。
「って、そういうの、白石君が決めていいもんなの?あ、もしかして白石君部長?」
「!おん、せや。先輩ら、今勉強合宿行っておらへんし、今週なら問題あらへん」
「それじゃ、とりあえずは今週いっぱい、よろしくね!」
「こっちこそや」
C
---------------------------------------------------
悶々と考えてたから吐き出すに限ると思って
四天です
関西弁よくわからんけど、まあ雰囲気で
特殊な言いまわし以外ならいけると思ってる…
まだ光ちゃんと千歳がいない状態
金ちゃんは小学生なのでもちろんいません
名保ちゃん、神奈川出身で幼なじみがふたり+ひとりいます
身近に魔王を感じて育っているので、体育会系だったり真面目だったり強かったり
最強じゃないけど強い子設定
しかしあれだ、一人称が苦手になってんな…
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ジャンル雑多の二次創作小説(&絵)置き場。
BLありNLありdreamありです。
二次創作、やおい、BL、夢小説(男主・女主どちらも有)等をご存じない、または苦手な方にはブラウザバックorクローズ推奨。
「ABOUT」及び左側「傾向」欄に必ず目をお通し下さい。
ここは自己満足サイトです。
出来うる限り閲覧者様の気分を害さないよう気をつけますが、自己責任で閲覧できない方はお戻り下さい。合い言葉は「見なかったことにする」です。
以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
只今の取り扱いジャンルは以下の通りですが、変動したり固定したり落ち着きがないかと。
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・イナズマイレブン
・涼宮ハルヒ(小説跡地のみ)
------------------
・BASARA
・テニス
・OP/W!/HH
・FF7
その他突発的に。
どの作品についても、原作者・会社等とは関係ございません。
完全に個人の非公式なファンサイトです。
また、当ブログにUPされる画像や文章は、著作者に権利があります。
無断転載・複製等は禁止です。
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