傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2011/12/15 (Thu)
富山の降水確率高すぎね?
ってか晴れの日が一週間に一度あればいい方ってどういうことなの
なんか外出ないうちは気づかなかったけど、夏を名古屋で過ごして、向こうほんと雨降らなかったし、余計に気になるようになったきがする
晴れの日プリーズ!
そういえば東照と凶王も天下統一に乗り出してみました
東照は終わらせて、凶王は明日続きを
ただ、凶王の仲間には東照連れて行きます(笑)
そんなつもりはないんだけど、そういう(憎んでる相手との)組み合わせになりやすいなあ
こじゅと久秀然り…
とりあえずゆっきーやる時が来たら佐助連れてくことにします
それよりこたちゃんが早く欲しいです
続きは双竜成長編05
アホでした…予定変更でパパの前に弟編です、という訂正をしました←
04話も訂正です。消しただけだけど←
ってか晴れの日が一週間に一度あればいい方ってどういうことなの
なんか外出ないうちは気づかなかったけど、夏を名古屋で過ごして、向こうほんと雨降らなかったし、余計に気になるようになったきがする
晴れの日プリーズ!
そういえば東照と凶王も天下統一に乗り出してみました
東照は終わらせて、凶王は明日続きを
ただ、凶王の仲間には東照連れて行きます(笑)
そんなつもりはないんだけど、そういう(憎んでる相手との)組み合わせになりやすいなあ
こじゅと久秀然り…
とりあえずゆっきーやる時が来たら佐助連れてくことにします
それよりこたちゃんが早く欲しいです
続きは双竜成長編05
アホでした…予定変更でパパの前に弟編です、という訂正をしました←
04話も訂正です。消しただけだけど←
*双竜 成長編の5話目
*パパ宗と和尚しかいません
*短め(というか、感覚がつかめなく…←)
「またよろしく頼むぞ」
輝宗はただそれだけを告げて、それから優しく辰生の頭を撫でた。
双竜 成長編05
その日、輝宗は辰生だけを供につけ、至福寺へと足を向けた。
政宗たちを預けていた頃は頻繁に、政宗に家督を譲り隠居してからはその頃と同じくらいに通い詰めていたのだが、それに辰生が付き添うのは1年以上ぶりのことだった。
竺丸の側付だった頃はもちろん、その直前は引き継ぎやら何やらで忙しく、御供は別の小姓が就くことが多かったのだ。
とはいえ、今回のようにたったひとりだけの供、などという、隠居したとはいえ一城の主にしては危険なほどの身軽さで行くことなどないのだが、そこにある思惑を察して、辰生は諌めるどころか深々と頭を下げた。
辰生が至福寺を出てからも、辰生と虎哉の繋がりはしっかりと繋がれたままだった。
この世界で唯一辰生の真実を知る虎哉に何かと辰生は頼っていて、それを輝宗は知っていた。
今回のようなことがあり、幸運にも輝宗の小姓として再び働くことを許された辰生を、輝宗は連れ出してくれたのだ。
それも、気兼ねしないようにと他の小姓を置いてまで。
その中には身軽になりたいという少年のような輝宗の思惑も含まれてはいるのだが(今の輝宗の筆頭小姓は小十郎のように大変真面目で融通の利かない相手である)、そこはこっそりと胸の内にだけ秘めておくのが輝宗だ。
「和尚の元へは一応お前の失声について書面で伝えてはあるのだがな、何を言われるやらなあ」
虎哉が辰生のことをまるで孫のように思っていることを知っている輝宗としては、今回の騒動が伊達の家に関わることだということできっと虎哉から小言を喰らうのだろうと思わずにいられない。
辰生の容体が落ち着いてから文を出し、返事として貰ったのは「土産は茶で良い」という一言のみ。
一城の主にそんな無礼な手紙を出して生きていられるのはきっと、虎哉ぐらいのものだろうと思うが、それを許しているのは他でもない輝宗なのだ。
そこには師弟という切れず、覆すことも難しい縁が横たわっているからこそだが、それを差し引いても虎哉とのこのようなやり取りを輝宗は楽しんでいるのも確か。
とはいえこの度の一行文はあからさまに呼び出しの文言であり、そこに待ち受ける小言を彷彿とさせるものでしかなかったが。
もちろん辰生の胸には高級な茶葉がしっかりと抱かれてある。
城でも滅多に振る舞われることのないほどの品を包んだのは、輝宗にも多少なり辰生に対して罪悪感があるからに違いない。
御家事を収めきれなかったのは己の非力の結果であることは輝宗にもわかっている。
それをまだ若い政宗に押し付けた自覚もある。
それでも、政宗に家督を譲ったのはその素質を見込んでのことであり、御家騒動を収めるためであり、伊達のためだ。
後悔などないのだが、輝宗の示した道を選んで歩いた辰生にとばっちりがいってしまったのは申し訳ないことだと思っているのだ。
『和尚もわかっておられたでしょうし、そんな、ご心配なさらずとも』
そう唇で辰生は語るが、輝宗はわかっていないなあと内心で首を振るしかない。
何が虎哉の中で彼をそこまで大切に扱うよう駆り立てるのか輝宗にはわからないが、辰生の初陣のときも、虎哉はちくちくと輝宗をつついていた。
あれこそは“つつく”程度で小言と言えるほどではなかったが(戦に出ることで小言を言われていてはたまらない)、辰生を気遣う虎哉は何やら過保護にも見えたことを覚えている。
それこそは、辰生がどのような生活に慣れていたのかを知っているか知らないか、その差でしかないのだが、輝宗はそれを知らないのだからそう見えても仕方がない。
「いいや、辰生もわかっておるだろう。あの狸はわかっていることを承知の上で小言を食らわせるのだ、性質が悪いといったらない」
長く共に過ごしたことがあるからこそ知り尽くした虎哉の性質を思い出しながら、輝宗は苦虫を噛み潰したような表情で心なし歩幅を狭める。
話しているうちになんとなく会うのが面倒になってきたせいだ。
当然、隣を歩いていた辰生が気が付かないはずもなく、苦笑を口元に浮かべて歩幅を訂正する。
本来ならば従者である小姓が主の隣を歩くことなど許されないのだが、そこは輝宗の、『道中、無言というのは儂がつまらん。後ろにおられてはさすがの儂もお前の口元など見えぬしな。なに、二人しかおらぬのだから気にするな』という言葉で不問となっている。
『狸などと…和尚の目や耳はどこにでも届きますから、ばれたときが事ですよ』
「なに、大したことあるまいよ。しかし本当にな、どこから情報をかぎつけてくるやら、うちの忍以上の者でも雇っているというのか、単に地獄耳なのか」
「ほっほ、誰が地獄耳じゃ。老体を労わらぬと一城の主の名が泣きますぞ、輝宗殿」
本殿も見えてきた頃合いとは思っていたが、こんな入口にいるとは、と辰生は思わず目を丸くして木陰に立つ老人を凝視した。
ほけほけと笑っていながらも、その瞳は油断なく輝宗を見やっていて、まともに視線を合わせた輝宗は反射的に閉口した。
多くの家臣を従えて来た伊達家当主であった頃では考えられないような姿だが、虎哉の前ではどうにも気勢を削がれるのもまた事実。
若かりし頃からこの年までの様々を、全部知られているからだろうとは思う者の、それこそどうしようもないことだ。
輝宗にできるのはただ、苦々しげに言葉を返すのみだ。
「そのご老体にして随分と耳もよろしいようで、と褒め言葉ではないか、和尚」
「主が言うと悪口にしか聞こえんところは、伊達の家系かもしれんな」
ほっほ、と口に出して笑う和尚に、辰生は苦笑するしかない。
浮かぶのは勿論政宗の姿で、別に悪口というわけではないのだが、口が悪いのは確かに家系かもしれず、またそんな彼ら親子に惹かれて集まった家臣団も例に漏れず、な今の伊達軍内を思えば苦笑も漏れようというもの。
ただそれを、心地よくは思っても嫌いになどなれるはずもないのだが。
言い合いが一度収束したと見て、辰生は一歩虎哉に近寄り、その目が自分へ移ったのを確認してから口をゆっくりと開いた。
『虎哉和尚、お久しぶりでございます。きちんとご挨拶申し上げられないのが誠に残念で…』
辰生の言葉は途中で遮られた。
優しく、虎哉が辰生の肩を撫でたからだ。
たったそれだけで、辰生は続けるはずだった言葉を取り落してしまった。
「辰生。…辰生。良く、頑張ったのう」
皺の中に埋もれた、それでも誰よりも遠くを見る澄んだ瞳が、辰生を見て微笑んだ。
辰生はただ、震える掌をなんとか握って、自分の視線より低い位置になってしまった和尚の視線を受け止めながら、笑って見せることしかできなかった。
その日以降、暇を見つけては輝宗は辰生を引き連れて至福寺へと赴くようになった。
それが後に、思わぬ事態を引き起こすことになろうとは、この時誰もが知りえなかった。
----------------------------------------------------
幼少編で大切なことがたくさん出てくるので、成長編は隠し事多くってたまりませんね、うわあ
主人公のことについては幼少編でほぼ明らかになります
ならないのは番外の久秀編くらいかな、たぶん
成長編はパパと竺丸で一旦終えて、そっからようやく天下統一モードなんです、よ、予定では
とりあえず、虎哉和尚は主人公が転生者であることを知っているようです
その辺は近々、幼少編で
幼少の短編ではいろいろすっきりさせたいこと含ませるつもりですよー脳内ではできてますよー←
さて、次からパパ編本題です
政宗様たちも出さなきゃね!
アホでした…
予定の走り書き読んでたらパパ編より竺丸のが早いったら…
しかも竺丸このままじゃ元服できないよ…エエエ
と、とりあえずは竺丸をさっさと元服させます、というわけで竺丸編先です!次、竺丸編!←
*パパ宗と和尚しかいません
*短め(というか、感覚がつかめなく…←)
「またよろしく頼むぞ」
輝宗はただそれだけを告げて、それから優しく辰生の頭を撫でた。
双竜 成長編05
その日、輝宗は辰生だけを供につけ、至福寺へと足を向けた。
政宗たちを預けていた頃は頻繁に、政宗に家督を譲り隠居してからはその頃と同じくらいに通い詰めていたのだが、それに辰生が付き添うのは1年以上ぶりのことだった。
竺丸の側付だった頃はもちろん、その直前は引き継ぎやら何やらで忙しく、御供は別の小姓が就くことが多かったのだ。
とはいえ、今回のようにたったひとりだけの供、などという、隠居したとはいえ一城の主にしては危険なほどの身軽さで行くことなどないのだが、そこにある思惑を察して、辰生は諌めるどころか深々と頭を下げた。
辰生が至福寺を出てからも、辰生と虎哉の繋がりはしっかりと繋がれたままだった。
この世界で唯一辰生の真実を知る虎哉に何かと辰生は頼っていて、それを輝宗は知っていた。
今回のようなことがあり、幸運にも輝宗の小姓として再び働くことを許された辰生を、輝宗は連れ出してくれたのだ。
それも、気兼ねしないようにと他の小姓を置いてまで。
その中には身軽になりたいという少年のような輝宗の思惑も含まれてはいるのだが(今の輝宗の筆頭小姓は小十郎のように大変真面目で融通の利かない相手である)、そこはこっそりと胸の内にだけ秘めておくのが輝宗だ。
「和尚の元へは一応お前の失声について書面で伝えてはあるのだがな、何を言われるやらなあ」
虎哉が辰生のことをまるで孫のように思っていることを知っている輝宗としては、今回の騒動が伊達の家に関わることだということできっと虎哉から小言を喰らうのだろうと思わずにいられない。
辰生の容体が落ち着いてから文を出し、返事として貰ったのは「土産は茶で良い」という一言のみ。
一城の主にそんな無礼な手紙を出して生きていられるのはきっと、虎哉ぐらいのものだろうと思うが、それを許しているのは他でもない輝宗なのだ。
そこには師弟という切れず、覆すことも難しい縁が横たわっているからこそだが、それを差し引いても虎哉とのこのようなやり取りを輝宗は楽しんでいるのも確か。
とはいえこの度の一行文はあからさまに呼び出しの文言であり、そこに待ち受ける小言を彷彿とさせるものでしかなかったが。
もちろん辰生の胸には高級な茶葉がしっかりと抱かれてある。
城でも滅多に振る舞われることのないほどの品を包んだのは、輝宗にも多少なり辰生に対して罪悪感があるからに違いない。
御家事を収めきれなかったのは己の非力の結果であることは輝宗にもわかっている。
それをまだ若い政宗に押し付けた自覚もある。
それでも、政宗に家督を譲ったのはその素質を見込んでのことであり、御家騒動を収めるためであり、伊達のためだ。
後悔などないのだが、輝宗の示した道を選んで歩いた辰生にとばっちりがいってしまったのは申し訳ないことだと思っているのだ。
『和尚もわかっておられたでしょうし、そんな、ご心配なさらずとも』
そう唇で辰生は語るが、輝宗はわかっていないなあと内心で首を振るしかない。
何が虎哉の中で彼をそこまで大切に扱うよう駆り立てるのか輝宗にはわからないが、辰生の初陣のときも、虎哉はちくちくと輝宗をつついていた。
あれこそは“つつく”程度で小言と言えるほどではなかったが(戦に出ることで小言を言われていてはたまらない)、辰生を気遣う虎哉は何やら過保護にも見えたことを覚えている。
それこそは、辰生がどのような生活に慣れていたのかを知っているか知らないか、その差でしかないのだが、輝宗はそれを知らないのだからそう見えても仕方がない。
「いいや、辰生もわかっておるだろう。あの狸はわかっていることを承知の上で小言を食らわせるのだ、性質が悪いといったらない」
長く共に過ごしたことがあるからこそ知り尽くした虎哉の性質を思い出しながら、輝宗は苦虫を噛み潰したような表情で心なし歩幅を狭める。
話しているうちになんとなく会うのが面倒になってきたせいだ。
当然、隣を歩いていた辰生が気が付かないはずもなく、苦笑を口元に浮かべて歩幅を訂正する。
本来ならば従者である小姓が主の隣を歩くことなど許されないのだが、そこは輝宗の、『道中、無言というのは儂がつまらん。後ろにおられてはさすがの儂もお前の口元など見えぬしな。なに、二人しかおらぬのだから気にするな』という言葉で不問となっている。
『狸などと…和尚の目や耳はどこにでも届きますから、ばれたときが事ですよ』
「なに、大したことあるまいよ。しかし本当にな、どこから情報をかぎつけてくるやら、うちの忍以上の者でも雇っているというのか、単に地獄耳なのか」
「ほっほ、誰が地獄耳じゃ。老体を労わらぬと一城の主の名が泣きますぞ、輝宗殿」
本殿も見えてきた頃合いとは思っていたが、こんな入口にいるとは、と辰生は思わず目を丸くして木陰に立つ老人を凝視した。
ほけほけと笑っていながらも、その瞳は油断なく輝宗を見やっていて、まともに視線を合わせた輝宗は反射的に閉口した。
多くの家臣を従えて来た伊達家当主であった頃では考えられないような姿だが、虎哉の前ではどうにも気勢を削がれるのもまた事実。
若かりし頃からこの年までの様々を、全部知られているからだろうとは思う者の、それこそどうしようもないことだ。
輝宗にできるのはただ、苦々しげに言葉を返すのみだ。
「そのご老体にして随分と耳もよろしいようで、と褒め言葉ではないか、和尚」
「主が言うと悪口にしか聞こえんところは、伊達の家系かもしれんな」
ほっほ、と口に出して笑う和尚に、辰生は苦笑するしかない。
浮かぶのは勿論政宗の姿で、別に悪口というわけではないのだが、口が悪いのは確かに家系かもしれず、またそんな彼ら親子に惹かれて集まった家臣団も例に漏れず、な今の伊達軍内を思えば苦笑も漏れようというもの。
ただそれを、心地よくは思っても嫌いになどなれるはずもないのだが。
言い合いが一度収束したと見て、辰生は一歩虎哉に近寄り、その目が自分へ移ったのを確認してから口をゆっくりと開いた。
『虎哉和尚、お久しぶりでございます。きちんとご挨拶申し上げられないのが誠に残念で…』
辰生の言葉は途中で遮られた。
優しく、虎哉が辰生の肩を撫でたからだ。
たったそれだけで、辰生は続けるはずだった言葉を取り落してしまった。
「辰生。…辰生。良く、頑張ったのう」
皺の中に埋もれた、それでも誰よりも遠くを見る澄んだ瞳が、辰生を見て微笑んだ。
辰生はただ、震える掌をなんとか握って、自分の視線より低い位置になってしまった和尚の視線を受け止めながら、笑って見せることしかできなかった。
その日以降、暇を見つけては輝宗は辰生を引き連れて至福寺へと赴くようになった。
それが後に、思わぬ事態を引き起こすことになろうとは、この時誰もが知りえなかった。
----------------------------------------------------
幼少編で大切なことがたくさん出てくるので、成長編は隠し事多くってたまりませんね、うわあ
主人公のことについては幼少編でほぼ明らかになります
ならないのは番外の久秀編くらいかな、たぶん
成長編はパパと竺丸で一旦終えて、そっからようやく天下統一モードなんです、よ、予定では
とりあえず、虎哉和尚は主人公が転生者であることを知っているようです
その辺は近々、幼少編で
幼少の短編ではいろいろすっきりさせたいこと含ませるつもりですよー脳内ではできてますよー←
政宗様たちも出さなきゃね!
アホでした…
予定の走り書き読んでたらパパ編より竺丸のが早いったら…
しかも竺丸このままじゃ元服できないよ…エエエ
と、とりあえずは竺丸をさっさと元服させます、というわけで竺丸編先です!次、竺丸編!←
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ABOUT
ジャンル雑多の二次創作小説(&絵)置き場。
BLありNLありdreamありです。
二次創作、やおい、BL、夢小説(男主・女主どちらも有)等をご存じない、または苦手な方にはブラウザバックorクローズ推奨。
「ABOUT」及び左側「傾向」欄に必ず目をお通し下さい。
ここは自己満足サイトです。
出来うる限り閲覧者様の気分を害さないよう気をつけますが、自己責任で閲覧できない方はお戻り下さい。合い言葉は「見なかったことにする」です。
以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
只今の取り扱いジャンルは以下の通りですが、変動したり固定したり落ち着きがないかと。
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・イナズマイレブン
・涼宮ハルヒ(小説跡地のみ)
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・BASARA
・テニス
・OP/W!/HH
・FF7
その他突発的に。
どの作品についても、原作者・会社等とは関係ございません。
完全に個人の非公式なファンサイトです。
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無断転載・複製等は禁止です。
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