傾向
管理人の嗜好の傾向。
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
[CP]
・主人公は基本右。
・リバは基本的にナシ。
・公式イケメンは基本左。
・受けキャラ至上主義。
・受けキャラがいればあとはなんでもいい。
・かっこいくてもかわいい。
・かわいくてもかっこいい。
・お兄ちゃん/ギャップ萌え属性
・女の子/NLCPもすき。
-----------------------------------
・テニス(幸村くん中心)
仁幸(仁)、282、白幸、柳幸
跡幸など幸村右と、リョマ右も
・イナイレ(円堂さん右)
ブレイク、海外、バンガゼ
円春・ウル円
・FF7(クラウド右)
セフィクラ至上
・ハルヒ(キョン右)
古キョン、会キョン
キョン長
[dream]
・男主and女主
・恋愛≦仲間・友情
-----------------------------------
(ただ今の萌え)
・片倉小十郎(BSR)
伊達正宗(BSR)
松永久秀(BSR)
・幸村精市(TNS)
白石蔵ノ介(TNS)
・クロロ(H×H)
なんか趣味がばれる…
夢は読むのと書くのではジャンルに差異あり
dream menu
[Dream Menu]
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
←↑古 新↓→
※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
メモ段階のようなものなので、いずれも名前変換に未対応。
一定以上溜まったらなんとかするかと…今は未定。
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※BASARA作品について※
1、2英雄外伝、3宴のみプレイ済
他はプレイ予定ありません。3キャラは出る場合が無きにしも非ず、ですが3のストーリーに関することは無視する可能性高いです。武将について――特に伊達家については様々捏造しておりますので、史実が好き、捏造嫌いな方は読まずにお帰り下さい。
ちなみにアニメも映画も未視聴。基本的に英雄外伝のみで稼働してます。
※テニス作品について※
資料は20.5/40.5巻のみ、知識穴だらけです。
妄想や捏造、原作との相違をスルーできない方は閲覧をお控えください。
各話タイトルオンマウスで説明有
■男主人公
・戦国BASARA
「双竜と鳳雛」
[成長編] 01/02/03/04/05/…
[幼少編] 01/02/03/04(sss)/…
[番外編・梟と鳳雛] 01/…
・Hunter×Hunter
「愛本家と蜘蛛」
01/02/03/…
・One Piece
「夕暮」
01/…
・Whithle!
「青風」
01/…
・Lucky Dog 1
「黒猫ちゃん」
01/02/…
■女主人公
・戦国BASARA
「お嫁様」
「愛姫」
01/…
「家族シリーズ」
さみしがりな君へ5のお題(幼少期)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
夜露に濡れた仔猫(元就)
怖がらないで、甘えてごらん(佐助)
放っておけない(政宗)
躊躇いは捨てろ(小十郎)
いつでも近くにいるよ(幸村)
・The Prince of Tennis
「青い道」
01/1.5/02/03/04/4.5/05/5.5/06/
6.5/07/08/09/10/…
「立海大家族!」
設定とsss/病気の話/…
「学校の怪談」
01/…
「チェリー」
01/…
「彼と彼と彼女の話」
01/02/…
「たまごの中の愛の色(仮題)」
01/02/03/04/05/06/6.5/07/…
■短編(男女混合/オンマウスで説明)
・戦国BASARA
戦国時代10題
[配布元:沈黙夜宮(ttp://karis.obihimo.com/c/)]
血生臭い夕焼けの戦場を駆けて行く
可憐なる姫よ、戦に出でよ
我が屍の先に天下があるのならば、越えて行け
華の武将に影の忍
・The Prince of Tennis
たったひとつのその椅子に、
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「そろそろ、機嫌を直してくれないか」
[オムニバス形式短編集]
もういい加減
その他メモ記事
Title/お嫁様メモ/夢設定/双竜ネタメモ/OPメモ
CP story
[CP story Menu]
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
CP要素のあるSSはこちら。
基本的に男×男のCPしかありません。
←↑古 新↓→
※テニス作品について※
資料が20.5/40.5巻のみなので、原作と相違する点が多々あるかと思いますが、それをご了承いただける方のみご覧ください。
捏造や妄想が苦手な方には全く向いておりません。
タイトルオンマウスで簡単に説明
■The Prince of Tennis
・幸村くんと仁王(仁幸仁)
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
即物的恋愛十題
「珍獣の飼い方10の基本」
まずはかわいがってきにいってもらいましょう
とてもきちょうで、めったにてにはいりません
かわったものにきょうみをもちます
だっそうにきをつけましょう
さびしがらせてはいけません
かまいすぎるのはあまりよくありません
おこらせるとおもわぬはんげきをうけます
かいぬしのへんかにびんかんです
きほんてきにマイペースです
ていきてきにけづくろいをしてあげましょう
・幸村くんとみんな
「果てなき世界と果てなき僕ら」
支部連絡会編
01/02/03/…
[短編]
・幸村くんと仁王(仁幸二)
[title by Discolo(ttp://discolo.tuzikaze.com/)]
この手には微かでも確かな温もり
・他幸村くん受けとか
[選択課題・恋する台詞]
[配布元:rewrite(ttp://lonelylion.nobody.jp/)]
「僕がいなきゃ駄目だって、気にさせるんですよ」
■涼宮ハルヒ[凍結]
・古キョン
スレてる3年前古泉と現代キョンくん 01/02…
エイプリルフール
さくらんぼのへた
りんご飴 01/02/03…
安眠と羊?
父と子 01/02…
きょうだい
プレゼント
他お蔵入り1
女性向けブログサイトです。(詳細はABOUTにて)
2011/11/07 (Mon)
明日は姉の友達の保険会社主催の昼食会
正直行きたくない…
ご飯喰って言われること聞いて交通費受け取って帰るんだ…
サインとかハンコとかだけ気を付けるわ…
ずっと携帯とオトモダチしてよお…
姉はあたし放置の方向っぽいし、知り合いまったくいないし、アウェー
明日風邪引いてないかなわたし…
あ、続きはHH夢「愛本家と蜘蛛」続き…
*HHゆめの続き
*もう仲良いです
*ほのぼのです
深夜の博物館で偶然的に出会ってからしばらく。
あの日、まんまと逃げられたヒサギの情報を眺めながら、クロロは淡く微笑んだ。
電脳ページに表示されたのは、ヒサギ・アカツキという男の顔写真とその経歴。
古書の保存と復元を主に活動し、時には遺跡などに自ら赴いて古書を探すこともあるらしい、強いて言えば古書ハンターとでも言えるような仕事内容。
もちろんハンター資格を有し、各地の博物館や図書館、文書館などによく顔を出しているという。
ただし、そこに掲載されている写真は、どう見てもあの夜クロロに対峙して見せた男の顔ではない。
写真に写っているのは黒髪黒目の凡庸な、東の民族らしい顔立ちの男。
だが、今もクロロの脳裏に鮮明に蘇るあの男は、黒髪と言っても写真の男のように茶色の混じったような黒ではなく、まさに漆黒と呼べるような黒髪で、瞳の色は感情によってその深みを変える不思議な琥珀色だった。
顔の造作も、確かに東の民族を思わせる幼さを内包していたように思うが、それよりもただ美しいと思えるだけの整った容貌をしていた。
数々の美術品をその手に入れてきたクロロをして美しいと思わせた姿を、忘れるはずがない。
けれども、彼はクロロに電脳ページを見れば己のことなど知れると言外に告げていた。
それが嘘ではないと確信しているのも己で、だが現実には彼の総てがそこに載っているわけではなく。
「ククッ……本当に面白いな」
画面に映った“ヒサギ”の顔をなぞりながら、クロロは喉奥で笑う。
これはただの表の顔。
クロロが出会ったのは紛れもなく、裏の顔のヒサギだ。
あの眼はただ本を守って終わるだけの男の眼ではない。
表の彼はその仕事内容から言ってもさして忙しくはあるまい、と断じて、表示されている彼のメールアドレスに一通、フリーの回線からクロロはヒサギにメールを送った。
愛本家と蜘蛛 03
「やあクロロ。久しぶり」
メールに指定した場所に指定した時間よりも早く赴き、先日“盗ってきた”古書を開いていれば、背後からやんわりと声を掛けられた。
気配は少し前から感じていたから驚きこそしなかったが、それが逆に気になった。
わざと気配を漏らして近づいてきたのはどういうことだ。
「久しぶりだな、ヒサギ。…先に気付かせるような真似などする必要はない」
「自己防衛の為だよ、そう気にしないでくれ」
太陽の光を受けて輝く琥珀の瞳を細くして微笑みながら、ヒサギはゆったりとクロロの隣へ腰を下ろす。
一本の大樹以外何もない草原で、ふたりはあの夜以来の再会を果たしていた。
「日の光の下で見る色も、美しいな」
「…いつか本当に目を抉り出されそうで怖いねえ」
「ククッ…いや、抉り出したりはしないさ」
穏やかな空気に比例して、透き通る金色に輝く瞳はしかし、彼が殺気を纏えば途端に違う色へと変化する。
瞳の色が変化する種族としてクルタ族が有名だが、彼らのように明らかな色の違いなどではなく、その深みを変えるヒサギの瞳を、クロロは殊更気に入っていた。
前に会ったときは僅かな光源の元、明らかに敵対した状態で会ったことから、深みを増した、黄土とも橙とも取れるような瞳をしていたが、今は太陽のおかげかこの雰囲気のおかげか、光そのもののような色を見せている。
欲しいのは本音だ。
それでも、クロロがヒサギからこの瞳を抉り出すことはない。
クルタの瞳とは違い、彼の瞳は彼の元にあってのみ輝き、色を変えるのだということをクロロはわかっていた。
「でも盗む気は満々、って?」
「当然だ。狙った獲物を盗めないなど、盗賊としての名折れだ」
「ううん…ここに来たのは失敗だったかな…?」
苦笑して、ヒサギはクロロを見るが、下ろした腰を上げる様子は見せない。
クロロが今はそういう気分ではないことを察しているのか、クロロが突然態度を翻したところで対処できる自信があるのか。
ゆったりと、整った指先がクロロへ伸びる。
「アレが俺の情報だってこと、疑わなかったんだな」
「あの写真以外はお前だったからな。足りない情報の方が多かったが」
伸びてきた指先を捕まえて、なぞるように指を繋げば困ったようにヒサギの眉が垂れた。
クロロの持つ古書に手が伸びたのはヒサギにとってはもうしょうがない現象だ。
不躾な真似をしたと反省しながら、ヒサギもまた、繋いだ指先を親指でなぞってみる。
「シャルナークが躍起になってお前の情報を探している」
「アレ以上の情報を?そう簡単には出ないと思うけれどねえ」
「だからこそだろう」
情報収集にかけては蜘蛛の誰よりも秀でているシャルナークでも、裏のヒサギについてはほとんど情報は得られていなかった。
「探しても無駄だと思うけれどねえ。趣味みたいなものだし…」
「証拠も残さず、完璧な複製を作って本物と入れ替え、本物を持ち去るのが趣味、か」
「………クロロにはばれちゃってるわけかあ」
「クック…」
泰然とした雰囲気のヒサギがそれを僅かに乱したことが楽しくて、クロロは喉を鳴らして笑う。
こちらはすでにその正体を知られているのだ、クロロとしては、ようやく同じラインに立ったような気持ちである。
「完璧な複製を作るからこそ、誰の目にもその存在が触れることはなく、今のお前は誰にも知られずに存在できる、というわけか」
「まあ、そんな感じ。“現場”に鉢合わせて今もこうしてるのは…クロロが初めてだねえ」
言わずとも知れるのは、これまでにヒサギの“盗みの現場”に居合わせて、無事に済んだ者どころか、きっと息絶えずに済んだ者などいないのだろうということだ。
対峙したクロロだからこそ、ヒサギの底知れぬ強さをわかっていた。
強いことを自負しているクロロを以てしても、そう簡単に膝をつかせることが出来ないだろうと本能の部分で感じる程に、ヒサギは強い。
結局前回逃げられてしまったことからもわかっていることだが。
「そうだ。クロロに俺の番号、教えておこう」
「…いいのか?」
「ん。クロロと居るのが楽しい、これでさよならってのが名残惜しい。こんな理由でよければ受け取っておいて欲しいんだけれども」
「十分だ」
よかった、と笑顔を浮かべてヒサギは小さな紙切れに何事か書きつけてクロロに手渡した。
「メールもこっちに入れてくれ。その方が確実に見ると思うから」
「そうか」
「ただ、本を読んでるときなんかは出ないことも多いから、気を悪くしないでくれ」
「……ああ、そういえば、お前のコレクションを見せてもらわなければならなかったな」
前回の別れ際、クロロを招くのはやぶさかではないと言っていたのを思い出して、そういえばと言葉を紡ぐ。
クロロとしては話のついでであり、あわよくば彼の本拠地を知りたいという気持ちもあっての言葉だったわけなのだが。
「ああ。今がいいか?俺はいつでもかまわないけれども。此処は広くてちょうどいいしねえ」
「…今すぐでも可能なのか…?書斎なのだろう?」
あっけらかんと言い放つヒサギに、違和感どころの話ではない。
この場所はクロロが指定した人気のない広場で、人気どころか一本の木以外何もない。
それでもヒサギは当然のことのようにその蔵書を見せられるという態度でいる。
思わず訝しげに返してから、何らかの念を使うつもりなのかとクロロは認識を改めた。
それと同時に、ヒサギがその認識を肯定する言葉を返す。
「物理的な問題は必要ない。いくらか広い場所さえあれば、俺の書斎はいつだって呼び出せる」
「…念か」
確認のようにつぶやいた言葉に、ヒサギは笑うだけだった。
肯定は必要ない、すでに答えは出ているのだから。
その様子をクロロはしばらく眺めてから、木に預けていた背を起こして、今度は隣に座るヒサギの膝に頭を乗せた。
「クロロ?」
「ヒサギのコレクションはまた今度にしよう」
「俺も、随分と信を置かれたものだねえ」
まったくだ。
くすくす笑い声を立てるヒサギを見上げながら、誰よりもクロロが今一番自分自身を笑ってやりたかった。
天下に名を馳せる大盗賊団の頭である自分が、今回が二度目の逢瀬という程度の人物相手に――それも前回は互いに敵同士だった――今こうして無防備に己を晒しているのだから。
普段ならばあり得ない行為だというのに、クロロは何故だか違和感も警戒も感じやしなかった。
クロロの額を隠す布に触れながら、ヒサギはそれじゃあとあくびのようにのんびりと口を開く。
「俺も寝ようかなあ」
気に背を預け、木漏れ日を受けて煌めく瞳が瞼にゆるゆると隠されていく。
その様子を見届けてから、クロロもゆるりと目を閉じる。
こうして他人の側で眠るのはいつぶりだろうか。
不思議な感覚に胸が灼けるような気持ちになりながらも、ひどく穏やかな心地がクロロを満たしていった。
--------------------------------------------
HH三話め
ほのぼの
こういうのって終着点を見失うことがありすぎてねえ
色々と口調とか違う気が…ぐぬ…
とにかく仲良くなりましたってだけのお話
クロロも主人公も直感で生きているので、仲良くなれない人と自分に近い人をかぎ分けるのがうまいって感じです
特にふたりは欠けたピースを補うようなそんな感じに…なってないけど…←
正直行きたくない…
ご飯喰って言われること聞いて交通費受け取って帰るんだ…
サインとかハンコとかだけ気を付けるわ…
ずっと携帯とオトモダチしてよお…
姉はあたし放置の方向っぽいし、知り合いまったくいないし、アウェー
明日風邪引いてないかなわたし…
あ、続きはHH夢「愛本家と蜘蛛」続き…
*HHゆめの続き
*もう仲良いです
*ほのぼのです
深夜の博物館で偶然的に出会ってからしばらく。
あの日、まんまと逃げられたヒサギの情報を眺めながら、クロロは淡く微笑んだ。
電脳ページに表示されたのは、ヒサギ・アカツキという男の顔写真とその経歴。
古書の保存と復元を主に活動し、時には遺跡などに自ら赴いて古書を探すこともあるらしい、強いて言えば古書ハンターとでも言えるような仕事内容。
もちろんハンター資格を有し、各地の博物館や図書館、文書館などによく顔を出しているという。
ただし、そこに掲載されている写真は、どう見てもあの夜クロロに対峙して見せた男の顔ではない。
写真に写っているのは黒髪黒目の凡庸な、東の民族らしい顔立ちの男。
だが、今もクロロの脳裏に鮮明に蘇るあの男は、黒髪と言っても写真の男のように茶色の混じったような黒ではなく、まさに漆黒と呼べるような黒髪で、瞳の色は感情によってその深みを変える不思議な琥珀色だった。
顔の造作も、確かに東の民族を思わせる幼さを内包していたように思うが、それよりもただ美しいと思えるだけの整った容貌をしていた。
数々の美術品をその手に入れてきたクロロをして美しいと思わせた姿を、忘れるはずがない。
けれども、彼はクロロに電脳ページを見れば己のことなど知れると言外に告げていた。
それが嘘ではないと確信しているのも己で、だが現実には彼の総てがそこに載っているわけではなく。
「ククッ……本当に面白いな」
画面に映った“ヒサギ”の顔をなぞりながら、クロロは喉奥で笑う。
これはただの表の顔。
クロロが出会ったのは紛れもなく、裏の顔のヒサギだ。
あの眼はただ本を守って終わるだけの男の眼ではない。
表の彼はその仕事内容から言ってもさして忙しくはあるまい、と断じて、表示されている彼のメールアドレスに一通、フリーの回線からクロロはヒサギにメールを送った。
愛本家と蜘蛛 03
「やあクロロ。久しぶり」
メールに指定した場所に指定した時間よりも早く赴き、先日“盗ってきた”古書を開いていれば、背後からやんわりと声を掛けられた。
気配は少し前から感じていたから驚きこそしなかったが、それが逆に気になった。
わざと気配を漏らして近づいてきたのはどういうことだ。
「久しぶりだな、ヒサギ。…先に気付かせるような真似などする必要はない」
「自己防衛の為だよ、そう気にしないでくれ」
太陽の光を受けて輝く琥珀の瞳を細くして微笑みながら、ヒサギはゆったりとクロロの隣へ腰を下ろす。
一本の大樹以外何もない草原で、ふたりはあの夜以来の再会を果たしていた。
「日の光の下で見る色も、美しいな」
「…いつか本当に目を抉り出されそうで怖いねえ」
「ククッ…いや、抉り出したりはしないさ」
穏やかな空気に比例して、透き通る金色に輝く瞳はしかし、彼が殺気を纏えば途端に違う色へと変化する。
瞳の色が変化する種族としてクルタ族が有名だが、彼らのように明らかな色の違いなどではなく、その深みを変えるヒサギの瞳を、クロロは殊更気に入っていた。
前に会ったときは僅かな光源の元、明らかに敵対した状態で会ったことから、深みを増した、黄土とも橙とも取れるような瞳をしていたが、今は太陽のおかげかこの雰囲気のおかげか、光そのもののような色を見せている。
欲しいのは本音だ。
それでも、クロロがヒサギからこの瞳を抉り出すことはない。
クルタの瞳とは違い、彼の瞳は彼の元にあってのみ輝き、色を変えるのだということをクロロはわかっていた。
「でも盗む気は満々、って?」
「当然だ。狙った獲物を盗めないなど、盗賊としての名折れだ」
「ううん…ここに来たのは失敗だったかな…?」
苦笑して、ヒサギはクロロを見るが、下ろした腰を上げる様子は見せない。
クロロが今はそういう気分ではないことを察しているのか、クロロが突然態度を翻したところで対処できる自信があるのか。
ゆったりと、整った指先がクロロへ伸びる。
「アレが俺の情報だってこと、疑わなかったんだな」
「あの写真以外はお前だったからな。足りない情報の方が多かったが」
伸びてきた指先を捕まえて、なぞるように指を繋げば困ったようにヒサギの眉が垂れた。
クロロの持つ古書に手が伸びたのはヒサギにとってはもうしょうがない現象だ。
不躾な真似をしたと反省しながら、ヒサギもまた、繋いだ指先を親指でなぞってみる。
「シャルナークが躍起になってお前の情報を探している」
「アレ以上の情報を?そう簡単には出ないと思うけれどねえ」
「だからこそだろう」
情報収集にかけては蜘蛛の誰よりも秀でているシャルナークでも、裏のヒサギについてはほとんど情報は得られていなかった。
「探しても無駄だと思うけれどねえ。趣味みたいなものだし…」
「証拠も残さず、完璧な複製を作って本物と入れ替え、本物を持ち去るのが趣味、か」
「………クロロにはばれちゃってるわけかあ」
「クック…」
泰然とした雰囲気のヒサギがそれを僅かに乱したことが楽しくて、クロロは喉を鳴らして笑う。
こちらはすでにその正体を知られているのだ、クロロとしては、ようやく同じラインに立ったような気持ちである。
「完璧な複製を作るからこそ、誰の目にもその存在が触れることはなく、今のお前は誰にも知られずに存在できる、というわけか」
「まあ、そんな感じ。“現場”に鉢合わせて今もこうしてるのは…クロロが初めてだねえ」
言わずとも知れるのは、これまでにヒサギの“盗みの現場”に居合わせて、無事に済んだ者どころか、きっと息絶えずに済んだ者などいないのだろうということだ。
対峙したクロロだからこそ、ヒサギの底知れぬ強さをわかっていた。
強いことを自負しているクロロを以てしても、そう簡単に膝をつかせることが出来ないだろうと本能の部分で感じる程に、ヒサギは強い。
結局前回逃げられてしまったことからもわかっていることだが。
「そうだ。クロロに俺の番号、教えておこう」
「…いいのか?」
「ん。クロロと居るのが楽しい、これでさよならってのが名残惜しい。こんな理由でよければ受け取っておいて欲しいんだけれども」
「十分だ」
よかった、と笑顔を浮かべてヒサギは小さな紙切れに何事か書きつけてクロロに手渡した。
「メールもこっちに入れてくれ。その方が確実に見ると思うから」
「そうか」
「ただ、本を読んでるときなんかは出ないことも多いから、気を悪くしないでくれ」
「……ああ、そういえば、お前のコレクションを見せてもらわなければならなかったな」
前回の別れ際、クロロを招くのはやぶさかではないと言っていたのを思い出して、そういえばと言葉を紡ぐ。
クロロとしては話のついでであり、あわよくば彼の本拠地を知りたいという気持ちもあっての言葉だったわけなのだが。
「ああ。今がいいか?俺はいつでもかまわないけれども。此処は広くてちょうどいいしねえ」
「…今すぐでも可能なのか…?書斎なのだろう?」
あっけらかんと言い放つヒサギに、違和感どころの話ではない。
この場所はクロロが指定した人気のない広場で、人気どころか一本の木以外何もない。
それでもヒサギは当然のことのようにその蔵書を見せられるという態度でいる。
思わず訝しげに返してから、何らかの念を使うつもりなのかとクロロは認識を改めた。
それと同時に、ヒサギがその認識を肯定する言葉を返す。
「物理的な問題は必要ない。いくらか広い場所さえあれば、俺の書斎はいつだって呼び出せる」
「…念か」
確認のようにつぶやいた言葉に、ヒサギは笑うだけだった。
肯定は必要ない、すでに答えは出ているのだから。
その様子をクロロはしばらく眺めてから、木に預けていた背を起こして、今度は隣に座るヒサギの膝に頭を乗せた。
「クロロ?」
「ヒサギのコレクションはまた今度にしよう」
「俺も、随分と信を置かれたものだねえ」
まったくだ。
くすくす笑い声を立てるヒサギを見上げながら、誰よりもクロロが今一番自分自身を笑ってやりたかった。
天下に名を馳せる大盗賊団の頭である自分が、今回が二度目の逢瀬という程度の人物相手に――それも前回は互いに敵同士だった――今こうして無防備に己を晒しているのだから。
普段ならばあり得ない行為だというのに、クロロは何故だか違和感も警戒も感じやしなかった。
クロロの額を隠す布に触れながら、ヒサギはそれじゃあとあくびのようにのんびりと口を開く。
「俺も寝ようかなあ」
気に背を預け、木漏れ日を受けて煌めく瞳が瞼にゆるゆると隠されていく。
その様子を見届けてから、クロロもゆるりと目を閉じる。
こうして他人の側で眠るのはいつぶりだろうか。
不思議な感覚に胸が灼けるような気持ちになりながらも、ひどく穏やかな心地がクロロを満たしていった。
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HH三話め
ほのぼの
こういうのって終着点を見失うことがありすぎてねえ
色々と口調とか違う気が…ぐぬ…
とにかく仲良くなりましたってだけのお話
クロロも主人公も直感で生きているので、仲良くなれない人と自分に近い人をかぎ分けるのがうまいって感じです
特にふたりは欠けたピースを補うようなそんな感じに…なってないけど…←
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出来うる限り閲覧者様の気分を害さないよう気をつけますが、自己責任で閲覧できない方はお戻り下さい。合い言葉は「見なかったことにする」です。
以上を踏まえての苦情等は節度を持って。感想等はひとことでも嬉しいです。
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