明日は演習のテスト

フランツのデザートが好きなわけですよ


今日は魔法の壺プリン～♪
とろっとろおいしい////
なんだろうこの、舌触り、シュークリームのときも思ったけど、とろっとなめらかな…おいしい…///
プリンはカラメル部分もすっごく好きなんだけど、それもほろ苦くていい感じ！
生クリームが甘いからこりゃつらいかなって思ったけど、カラメルの苦みが引き立っておいしい！




あと、いつもの。
今回も別のやつ

*いつもの夢ですハイ。
*当然のごとく男の子
*あ、また新しいやつですH×Hです懐かしーイ！
*特に捕捉することないよ文章はいつも通りめちゃくちゃあははあ…









月の光が静かに暗闇を照らす夜。
お世辞にも広いとは言えない物置のような場所に、ヒサギはいた。
手元を照らすのは部屋の隅にある小さなランプひとつ。
ほとんど視界のきかない中で、目の前の小さな隙間しか空いてない狭い机を前に、ひっそりとたたずむ。
素手でさっと机の上から埃を取り除いてから、身に付けた黒スーツの胸ポケットから、対照的に真っ白な手袋を取り出して両手にはめると、今度はスラックスのポケットから同じく真っ白の布を取り出した。
まるで高級ホテルの給仕のように優雅に机の上にそれを広げると、慎重な手つきで「それ」を布の上へ置く。
「それ」は今にも崩れ落ちそうなほど酸化し、綴じ部もほつれかけているような古書だった。
少しでも力加減を誤れば、端からほろほろと崩れそうなそれを丁寧すぎるほど丁寧な手つきで撫で、そろりとページをめくる。
劣化しているため、片手で捲ったページを開ききらないように支えながら、2ページ、3ページとめくり、それから一度本を閉じる。
ほう、と唇から洩れるのは感嘆のため息だった。

「すごいな…紙もインクもまだ大分しっかり残ってる。これなら保管の仕方で十分補えそうだ…"複製"もできるな」

ぽつり、とつぶやいて、ヒサギはおもむろに右手から手袋を外し、素手で古書の表紙を撫でた。
同時に漏れる淡い光。
指先から漏れるように広がる光が古書を包み込み、その光に押されるように開かれていく。
音もなくページがめくられ、1ページ目、一番最初にインクがつづられているページが現れる。
そこで、おもむろに左手を空にかざし、ぽつりとつぶやくように言葉を紡ぐ。

「"書写の左手"発動」






*





その日に忍び込んだのは小さな博物館だった。
最近発掘された貴重な古書を展示しているとかで、半分は趣味で"仕事"することにしたのだったが。
ゆっくり歩いても1時間かけずに歩き回れる館内には、その影も形もない。

「団長、」
「ふむ」

疑わしい目を向けてくるマチの視線を軽く流して、団長――クロロ・ルシルフルは首を捻った。
おかしい。
昼に視察に来た時には確かに展示されていた。
それが本物であることもしっかりと確認してきた自分としては、狐につままれたかのようでひとつも面白くない。
ひとりでもじゅうぶん盗れるエモノだったが、せっかくだからと、なんとなく召集をかけたというのに、これでは無駄足だ。
他の展示品はもちろん頂いて帰るつもりだが、メインはあくまでもその古書だった。
召集に応じたマチ、フェイタン、シャルナークの3名を館内に好きに散らせ、クロロ自身はそろりと展示ブースから逸れた場所へ移動した。
先ほどからクロロのオーラに触れる、団員以外のオーラを感じていたのだ。

（絶をしている様子ではないが…不用心なことだな）

相手が念を使うことは、触れたオーラの感じからわかっていた。
こちらも特に絶を使うことはしていないが、気づく様子もない。
念使いであるならその念を暴き、使えそうならば盗んでいこう。
古書の代わりということではないが、何も手に入れず手ぶらで帰るのもおもしろくない。
クロロは足音だけは殺して気配はそのままに、オーラに触れる人物の元へと歩を進めた。
暗い館内、明かりもない中だが、クロロの足元は揺るがない。
ふと、視線の先に、ぼんやりと明かりが見えた。
あの部屋か、と目星をつけた途端、オーラに触れる念の量があからさまに増えた。

「！」

反射的に身構えるが、一向に自分の身に何も起きないことを感じ、訝しみながらもその根源である人物の元へさらに近づく。
明らかに何かしら念を発動したはずだが、それはこちらを攻撃するものではないようだ。
だが、直接的に攻撃するだけが念ではないことももちろんわかっている。
その辺にいるような念使い程度ならば簡単に退けられる自信があるからこそ、クロロはその、光がわずかに漏れる部屋の扉を押し開いた。






*





左手に現れたのはすべてが真っ白な本。
右手では古書をまるで"読み取る"かのように、指が優しく紙をなぞる。
まずは背、表紙、裏、天と地、遊び…本を構成する部分ひとつひとつに触れていく。
すると、左に掲げていた真っ白の本が、徐々にその姿を変えていく。
そして開いたインクの上を指でなぞれば、真っ白だった本にじわりと、まったく同じ文がにじみでていく。
左から右へ、本を読む行為そのままを指で、まるで盲目の人間が点字本を読むかのように、ただしそのスピードはその比ではないが、ヒサギは徐々に原書である古書からその"データ"を写し取っていく。
その様子を、クロロは背後から興味深く眺めていた。
黒のスーツを嫌味なく着こなしたその背はスラリとまっすぐに伸び、左の手の先、白の手袋に包まれたその先まで、細く、整っているさまをありありと見せている。
立ち姿に、クロロは珍しく、人間に対して"美しい"と感じた。
明らかに男の背で、顔の造作も確認していないが、自分と同じ程度の身長に、自分よりもいくらか細そうなシルエットは、そう思わせるには十分だった。
また、その行為、念そのものへの興味もある。
彼の右の手元にあるのは、クロロが今日この時間にここにいる理由となるもので、左にあるのは徐々にその目的の形を成していくもの。
一瞬、己の能力とまさか同じものかと思いもしたが、これは用途が明らかにひとつだ。
この男は、念で古書の複製をつくっている。
だがその理由まではクロロの考えが及ばない。
なぜなら彼は盗賊であるからだ。
手元の本物があるのであれば、盗めばいい。
わざわざ自分のオーラを消費してまで複製をつくることに、クロロは意味が見いだせないでいた。
まあその意味は、捕まえて聞けばいい。
すでにクロロの中に、この目の前の男を逃がすという選択肢はなくなっていた。








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そんなつもりなく長くなってしまった…から本当に書きたいところ書いてない…っていう…
あっH×H懐かしくね？
HH夢はよく読むんだけど、クロロが相当好みだってことに毎回気づかされる…
大人カッコイイ癖に子供じみたところがあって、基本的に意志はブレないとか、好みなんだと思う
原作沿いとか無理だから、ネタとして書きたくて
せっかく本のこと学んでるし、古書といえばクロロだなって安易な考えだったんだけど、意外と妄想してみたら楽しくって
設定はまた。
なんか続きちゃんと描けそうな気がしてるんだ